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水曜日の担当は、坂田博昭です。 もう先週の水曜日のことなんですが…久しぶりに門別競馬場に行きました。 検量室の前で立っていると、馬たちと、様々な人々の表情に出会うことが出来ます。 岩橋勇二ジョッキー 翌日エグジビッツで園田に遠征する、その準備の合間に話をしました。 「最近、どうも消極的になっていて、良くないなと思っています。」 騎乗の中身が、ということではなく、どうやら仕事への姿勢のことを言っているみたい。 「怪我なんかもあったし…もっと色んなことに前向きに取り組んで来ないといけなかったかなと。いまは色んなことにもっと挑戦していきたいですね。」 彼の年かさとかポジションを考えると、例えば体鍛えるとか具体的に何を取り組む、と言われるよりも言葉に迫力がありました。例えば、翌日のエグジビッツは結果が出ませんでしたが、勝っても負けても他場でのこうした経験がいままで以上に彼の身についているという、そんな手応えがあるのかも知れません。 昨年がリーディング4位82勝。 今年はいまのところ7勝。 今年はいまのところ門別の出走頭数自体が少なすぎて単純な比較は難しいのですが…数字よりも質に、彼の今年の活躍の姿を求めたいです。 小野望調教師 最近被っているという帽子が、とても似合う。 先日大井・東京プリンセス賞を圧勝したグラヴィオーラを、2歳デビューからこの門別で育ててきたのが小野調教師。彼女が大井であのような勝ち方をしたとき、私の頭の中には2歳の時にこの門別で小野調教師から彼女について聞いてきたことがぐるぐると駆け巡っていました。 新馬戦を勝ってそこから連勝して、みたいなエリート路線ではなく、勝ったり負けたり、負けたりしながら地力を強化してきたのがグラヴィオーラ。3戦目に特別を勝った時に「予定通り!」と小野調教師としては珍しく力を込めて話したのを、今でも覚えています。 「強くなりましたよね。川崎のローレル賞にこちらから遠征で行った時に減った馬体重の、そのままの体でここまで強くなっているのがすごい。南関東で、そういう鍛え方をしているのでしょう。」 ああ、さすがにこの馬のことがわかっている方の目の付け所だと思いました。私は馬体重まではちょっと気づいていなかったし、数字だけみて「成長いまいち」みたいな評価をする向きもいてもおかしくないところ。小野調教師には、このスケールの体でそこから強くなった姿がイメージ出来るのかも知れません。 船橋・佐藤賢二調教師は、本当に馬を攻めて鍛えあげる馬づくりをすると聞いています(Gchでいつものパートナーの秋田奈津子さまから)。 小野調教師のところで2歳の子どもの頃に地力が培われていたからこそ、バトンタッチのあとの成長につながったとも言えますし、バトンを受けた素材をそこまで成長させた佐藤調教師の手腕もまたすごい。 そして… 「馬もすごいけど…何がすごいって『この馬絶対走る!』と信じて、売らずに自分で持って門別から使い始めた馬主さんですよ。」 いまあのような勝ち方をして改めて注目が集まるグラヴィオーラも、ひとびとの信念によってここまで来たのだと思うと、感慨深いものがあります。 小野望調教師の今シーズンは、新馬のデビューが必ずしも順調にはいっていないみたい。成績的にも有力馬の登場という意味でも、シーズンこれからの巻き返しに期待しましょう。 門別なんて、普通の人は気軽には行けない。それは当たり前。 でも、出かけていけば、こうしてひとびとの熱意に触れることが出来ます。 どうしたら、そういう物事が広く伝わるんでしょうね。 いまの私はそれをする立場にないけれど…久々にこの場所の空気の中に身を置いて、思うことがたくさん湧き上がり、あふれ出てきました。 今日は重賞の赤レンガ記念です。
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