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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。 あああ~!惜しかったです!惜しかったラブバレット! 今日6月7日に行われた『北海道スプリントカップJpnIII』に出走したラブバレットはクビ差の2着となりました。直線半ばまで先頭に立ち、あとわずかというところまで勝利に迫った惜しい2着なのでありました。 今の門別のコース傾向、妙にパワーを要して終いがいわゆる“バタバタ”になりがち。それなりに先行有利ではあるけれど前が止まらない“行ったもん勝ち”ではなく逃げた馬はむしろ止まる。そのくせ少々ペースが速くても簡単には差し追い込み馬が台頭する形にはならない。それが非常にラブバレット向きだと自分は思っていて、実際の展開もほぼそのような形になって、4角を回るあたりでは“勝った!”と心の中で拳を握りしめたのですが。ふぅ・・・。 ■直線、内のテーオーヘリオスと競り合うラブバレット ■差し切り勝ちの形で初重賞タイトルを手にしたテーオーヘリオス 優勝したテーオーヘリオスは6歳馬ながら今回が重賞初挑戦。それで重賞初勝利までつかみ取ってしまうのだから地力だけではなく強運の持ち主でもあるのでしょう。 2年前のJRA京都・天王山ステークスではニシケンモノノフより1kg軽いハンデで戦って約4馬身半の差の6着だったテーオーヘリオスですが、今回は3kg軽いハンデで約3馬身差先着。2年前より差が縮まっている、今は肩を並べていると、そういう言い方もできるのかもしれません。 重賞も交流戦も初めての馬がこういう結果を叩き出してしまうのも、JRAの層の厚さを改めて思い知らされましたね。 テーオーヘリオスを管理する梅田智之調教師によれば、次戦はまだこれから考えるがいったん夏休みに入ってから秋の短距離重賞戦線を目指していく事になるのでは…とのこと。クラスターカップでのラブバレットとの再戦は実現しない公算が高そうです。 昨年の北海道スプリントカップは雨によって超高速馬場になった状況下で行われ、案の定のレコード決着となったのですが、一方の今回は、前述のような力を要す馬場の影響もあったか1分12秒9と、このレースが門別1200mで行われるようになってから一番遅い勝ちタイムでの決着でした。 だからといって展開がスローだっただけだとかメンバーの力量が反映されたのだとかではなく、今の門別がそういうタイムで決着するような馬場傾向だったということだと思います。速い持ち時計を持っていても、速い上がりの脚を持っていても、それがあまり活きない武器にならない馬場傾向。 だからこそラブバレットにとっては“良い状況”だったと思えるだけに、惜しかったなあ。 ■パドックと返し馬でのラブバレット。馬体重は-5kgでした 次戦以降は地元戦を使いつつクラスターCへと菅原勲調教師。とすれば昨年まで同様、岩鷲賞からクラスターCを目指していく路線になりそうです。ラブバレットは昨年のクラスターCで、やはり今回と同様の惜しい2着でした。あと一歩の前進を今年こそは。改めて期待しましょう。
■グレードレースらしくたくさんのファンでにぎわった門別競馬場 ■一つ前の10R、2歳上級認定ウイナーズチャレンジをエムティアンで制した山本聡哉騎手 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年06月08日 21時15分44秒
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