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カテゴリ:百瀬 和己
こんにちは。 隔週月曜日、今日の担当は㈱耳目社の百瀬です。 今年も全国の地方競馬場を 舞台に行われてきた"ダービーシリーズ"。 いよいよ明日、21日に金沢競馬場で行われる、 第6回石川ダービーを残すのみとなりました。 (石川ダービーの舞台・金沢競馬場) 本稿は『石川ダービー直前スペシャル』と銘打って、 石川ダービーがもっと楽しくなる! そして、馬券の参考になる! 様々な情報を、惜しげもなく公開したいと思います。 今回の特集は以下の3本立てとなっております。 1.金沢競馬のプロに聞く! 第6回石川ダービーのポイント! 2.石川ダービーに挑む、ジョッキー達に聞いた! 3.徹底分析!データで読み解く石川ダービー! まずはこちら! 1.金沢競馬のプロに聞く!第6回石川ダービーのポイント! 石川ダービーの事は 金沢競馬のプロに聞くのが一番! という事で、昨年に続いて今年も "地方競馬アンバサダー"を務める、 中村勇好トラックマンに、 今年の石川ダービーの注目点を伺いました。 2歳女王・エムティアンジェが戦線を離脱し、 ここに来て頭角を現してきたのが、⑪スーパーバンタム。 去年までは "勝てるところ"を選んで使われてきたが、 今年からは調教を強め、 最後の直線で伸びることをイメージした稽古を積み、 それが実を結び、前走(北日本新聞杯)のように 直線突き放すレースができるようになってきた。 担当厩務員も 「間隔を空けて使うことで、馬が成長している。」 と話すように、間隔を空けて使われることで、 みるみる馬が良くなってきています。 今回の追い切りの感じも 更に良くなっていて、成長を感じる。 これまではレース中に ムキになるところがあったが、 今年はそういう事はないので、 期待していいと思います。 ただ、逃げに拘る⑦サエチと③ウインイノセンス、 先行力のある①スタイルユアセルフなど 内枠の馬が前に行くと、外枠のスーパーバンタムは どの位置取りになるか。 序盤脚を使っても位置を取りにいくか、 それとも差しに構えるか、青柳騎手の考え一つ。 この辺りが展開に鍵になりそうです。 ①スタイルユアセルフは最内枠からどう乗るか。 展開利もあったが、 お姉ちゃん(ネイバーアイランド)は関東オークス5着。 この馬は姉よりもスケールの大きさも感じるし、 中間も順調に乗り込まれている。 石川ダービーを目標に仕上げてきたので、 あと1枠をどう乗るかだけでしょう。 ④リュウノガルシアは前走案外。 前前走は軽めの調整で古馬に勝ったけど、 前走はハード調教を積んだ結果、 入れ込んでしまいレースでも伸びず。 今回は工夫して軽めの追い切りを2本消化。 調整は変えてきたから、前走よりは走りそうだけど、 岩手の成績を振り返っても、善戦マンの印象もあり、 工夫した効果がどうでるかですね。 あとは⑩スターフジサン。 もう勝負付けは済んだような感じもありますが、 連勝の2走はちゃんと手前を変えて走っているし、 ペースさえ早くなれば、 中島龍也騎手と手も合いそうなので、 これまでよりはいいレースができると思います。 (中村トラックマン) 中村TMの最終結論は、 当日の金沢競馬の専門紙(ホープ、キンキ、カナザワ) に掲載されています。 併せて、netkeiba.comの予想コーナー 「ウマい馬券」でも推奨馬、買い目を公開していますので、 是非チェックして下さい! 2.石川ダービーに挑む、ジョッキー達に聞いた! 大一番を間近に控えた6月19日の日曜日。 時間の都合上騎乗する全ジョッキーのお話は 伺えませんでしたが、取材できた方の意気込みを ご紹介します。 ①スタイルユアセルフ 魚住謙心騎手 勝負になると思うので、 自分も気合入れて臨みたいと思っていますが、 最内枠に入ってしまったので、どう乗るかですね。 いい状態で臨めそうですし、 前走くらい走ってくれれば、打倒・スーパーバンタム、 勝ちを狙っていきたいと思います! 昨年は姉のネイバーアイランドで 結果が出なかったので、妹のスタイルユアセルフと 昨年の雪辱を果たしたいです。 (師弟コンビで挑む大舞台・魚住騎手と鋤田誠二調教師) ②エヴォラ 甲賀弘隆騎手 前走も騎乗して、 少しずつ馬が良くなってきていると感じました。 2歳の時に新馬戦を強く勝ち方している馬なので、 強い相手に胸を借りるつもりで、 僕自身初参加の石川ダービー、頑張ります! ④リュウノガルシア 吉原寛人騎手 前走は調教のメニューを強くしたことで 気が入りすぎて、装鞍からうるさくて、 パドックでも汗かいていて、 「いつもと違うな」って感じでした。 返し馬でも自分に反抗する感じで スムーズじゃなくて…。レースも行き脚がつかず、 本来の力を出せませんでした。 力を出し切れなかった分、ここで巻き返したいですね。 ただ距離は、伸びて良くなるイメージは湧かないから、 こなして欲しいと願うばかりですね。 人気するスーパーバンタムに 自分が待ったを掛けられるか。 ただライバルは競馬が上手。 2歳時は折り合いも欠いていたし、 距離の不安もありそうだったけど、今はダービーを イメージできる馬になってきたから、 かなり強力なライバルですね。 あともう少し、外の枠が欲しかった。 枠も含めて、今晩から当日まで 色んなパターンを想定して、 作戦を練って挑みたいと思います。 ⑪スーパーバンタム 青柳正義騎手 前走は初めての1700m、 距離の心配はありましたが、 自分のペースでたんたんと逃げて、 最後もしっかり脚使ってくれて いい競馬ができたと思います。 追い切りもいい動きを見せてくれているので、 あとは落ち着いて本番に臨むだけです。 もともとスピードタイプかなとは 思っていましたが、前走1700mこなしてくれたので、 前走ほどの不安はありませんが、 初めての2000mがどうかは、 正直分からない部分もあり、 馬のリズムで競馬できればと思います。 (展開については) 先行馬も多そうですが、 外枠に入ったので、逃げには拘らず、 各馬の様子見ながらですね。 石川ダービーは獲りたいレースです。 なかなかチャンスも回ってこないですし、 今年のようなチャンスをものにしたいですね! (北日本新聞杯口取りの様子。耳目社・鈴木努アナ提供) 3.徹底分析!データで読み解く石川ダービー! ここまで地元TMの見解、 各ジョッキーの意気込みを紹介しましたが、 最後に、過去5年の石川ダービーの結果から、 私なりに分析した このレースの傾向をご紹介致します。 ①一番人気(2.1.1.1)と堅実 過去5年のうち、 1番人気が馬券から外れたのは 第1回のヤマミダンスのみ(4着)。 続いて2番人気、3番人気の成績は以下の通り。 2番人気(1.2.1.1) 3番人気(2.0.1.2) 単勝4番人気以下での勝利はなく、 人気上位の馬が堅実にかけており、 馬複の平均配当は2,280円、三連単は26,482円。 配当妙味を狙うなら、人気馬総崩れより 2着3着に来そうな伏兵を探すのがベター。 ②前走"北日本新聞杯組"が断然有利も… 過去5年の石川ダービー上位3着馬が、 一つ前にどのレースを使われたか、 前哨戦別に分類すると、 北日本新聞杯→2勝、2着2頭、3着4頭 ノトキリシマ賞→1勝 3歳特別競走→2着3頭 3歳一般競走→1勝、2着1頭 フラワーカップ→1勝 このように石川ダービーのTR競走でもある、 北日本新聞杯組の活躍が目立ちます。 しかし、 北日本新聞杯からの連勝は昨年のアイバンホーのみ。 2冠馬は過去5年で1頭しか出ていません。 また、北日本新聞杯と石川ダービーの 過去優勝馬の比較は以下の通り。 これはスーパーバンタムには、 少し気になるデータかも知れません。 北日本新聞杯からの巻き返し、 そして別路線組の台頭にも要注意です。 ③吉原寛人騎手3勝、金田一昌調教師4勝。 2017年の創設以来、 騎手では吉原寛人騎手が3勝、中島龍也騎手が2勝。 調教師は金田一昌師が4勝で、加藤和義師が1勝。 騎手、調教師それぞれ2名ずつしか、 優勝経験者がいません。 そして、今年の4名の布陣は 吉原騎手:④リュウノガルシア 中島騎手:⑩スターフジサン 金田調教師:⑧ビーブルー 加藤義調教師:④リュウノガルシア、⑩スターフジサン 最有力・スーパーバンタムが勝てば、 青柳正義騎手、鈴木正也調教師それぞれ石川ダービー初制覇! 初勝利か、それとも上記4名が優勝回数を上積みするか、 はたまた他陣営の勝利か、非常に注目です。 (各データはkeiba.go.jpなどを参考に筆者作成)
本稿の執筆に当たり、 多くの方のご協力を頂きました。 心より御礼申し上げます。 併せて読者の皆様の馬券検討の 参考になれば幸いです。 そしてたくさんのファンの方に、 石川ダービーをご覧頂ければと思います。 第6回石川ダービーは 明日6月21日の金沢競馬第11レース、 発走時刻は17:30です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年06月20日 17時14分43秒
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