金曜日は、古谷が担当します。

　今週はホッカイドウ競馬とばんえい競馬が、新年度の開幕を迎えました。これで、全国の主催者が開催する状況となり、本格的に春が始まります。ばんえい競馬は、３月下旬まで開催がありましたから、約１カ月しか空いていませんが、ホッカイドウ競馬は11月中旬から約５カ月間のオフがあるので、待ちに待った19日の開幕です。

　馬場改修の影響で、昨年より１週遅い開幕となりましたが、その効果か２歳新馬​「スーパーフレッシュチャレンジ」​が開幕日に組まれました。新種牡馬の産駒も登場し、全国で最も早い２歳戦に加え、ハイレベルな戦いが繰り広げられる「スーパーフレッシュチャレンジ」。最初に勝ち上がったのは、ミッキーアイル産駒のクリスタライズでした。


（「スーパーフレッシュチャレンジ」を逃げ切ったクリスタライズ。写真提供：村野早祐氏）

　３月16日の能検初日は、３コーナーで窮屈なシーンがあり、一旦最後方に下がったんですが、そこから大外に持ち出して一気に捲り切った内容は、51秒４という走破時計以上のインパクトがありました。能検とは違い、好スタートを切るとそのまま先頭に立ち、個人的に採ったレースラップは、

12秒１－11秒５－12秒１－12秒２－13秒２＝１分01秒１

で見事に逃げ切りました。能検初日に１番時計をマークし、この日も１番人気だったカプセルは、道中モタつき３着に敗れました。

　それにしても、この日は重馬場でしたが、オーストラリア産の新しい白砂に替わり、園田競馬や船橋競馬を見ていると、水分を含んだ状況の方がパワーを要す可能性が高い…と言われてきました。ですから、どんなレースが繰り広げられるのか気になりましたが、砂厚が昨年より１cm薄い11cmに設定した効果なのか、序盤から意外と時計が速いレースが目立ちました。普通の重馬場と同じ感覚で、ジョッキーに尋ねても走りやすく、キックバックも以前の砂よりましと好評でした。

　さあ、今年もどんなドラマが待っていますか…。2023年ホッカイドウ競馬も、熱い声援を送ってください！