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カテゴリ:古谷 剛彦
金曜日は、古谷が担当します。
今週は中山競馬場で「2023JRAブリーズアップセール」が開催されました。24日が調教供覧、25日がセリという2日間開催が定着していますが、頭数を考えると非常にゆったりしたスケジュールになっています。YouTube(初日、2日目)とニコニコ生放送でライブ配信がありましたが、今年も2日間ともに冒頭とエンディングで解説を担当しました。セールのライブ解説は、昨年の「セレクトセール」以来なので、不慣れな面はありましたが、今年もこのような形でセールに参加することができ、楽しかったです。 今年は欠場馬が少なく、日高と宮崎での育成も順調にスケジュールをクリアできた馬が多かったと思います。その中で、最高価格となったのは2頭いました。スルージエアー2021(牡、父マインドユアビスケッツ)とピンクシャンパン2021(牝、父デクラレーションオブウォー)で、2700万円(金額は税別)でした。例年に比べると、最高価格が落ち着いた印象とはいえ、3年連続で7億円(金額は税別)を超えたことは、関係者も安堵の様子を浮かべていました。 (スルージエアー2021。父はマインドユアビスケッツ) (ピンクシャンパン2021。父はデクラレーションオブウォー) さて、ホッカイドウ競馬は2週目を迎え、早くも重賞が行われました。6月1日に行われる「北海道スプリントカップ」の前哨戦として位置づけられている「第23回エトワール賞」が27日に行われました。今季初戦の馬たちが大半を占める中、JRAから転入してきたスマートアルタイルとベストマジックが加わり、斤量を考慮して3歳馬・スペシャルエックスの参戦があるなど、例年以上に興味深いメンバーが揃いました。そのスペシャルエックスが、1番枠から先手を主張し、ラップが上がりました。個人的に採ったレースラップは、 11秒9-11秒2-11秒8=34秒9 と、オーストラリア産の新しい白砂にもかかわらず、軽い斤量を考えた思い切り良い逃げ。後半3Fは、 12秒0-12秒3-12秒5=36秒8 と、コーナーに入ってもラップを緩めずに運んだことで、スティールペガサスは少しモタつくシーンがありましたが、直線に入るとエンジンが掛かり、逃げるスペシャルエックスをあっさり捕らえ、最終的に 2馬身半差をつける圧勝。3つ目の重賞タイトルを獲得しました。 (「エトワール賞」を制したスティールペガサス。写真提供:山中博喜氏) 桑村真明騎手、角川秀樹調教師のインタビューは、ホッカイドウ競馬公式YouTubeチャンネルをご覧下さい。スティールペガサスは、昨年の「北海道スプリントカップ」で地方最先着の5着に食い込みました。その後、「ウポポイオータムスプリント」と「道営スプリント」を連勝し、ホッカイドウ競馬短距離界をリードする存在となりました。来年から「北海道スプリントカップ」は3歳限定となるので、古馬にとってはラストチャンス。是が非でも獲りたいタイトルに向け、スティールペガサスのさらなる高見を期待したいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年06月05日 18時51分41秒
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