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カテゴリ:坂田 博昭
水曜日の担当は、坂田博昭です。
今回は、先週の名古屋競馬から。 ゴールデンウィークの開催の風景を。お伝えします。 まずは、開催初日・5月2日火曜日。 連休の谷間とは言え、一応平日でした。 何が良かったって…… 素晴らしい晴天に恵まれたこと。 空は、このブログでは毎度おなじみの、ナゴヤブルー 1レースが始まる前の場内。 この後更に、お客さま方が続々と詰めかけてみえます。 パドックも、大賑わいでした。 この写真は、3レースのパドック。 残念ながら……このレースに出走を予定していた、現役最高齢競走馬ヒカルアヤノヒメ(牝19歳)の姿がありませんでした。 この写真は、前走 4月10日に出走したときのヒカルアヤノヒメ 出走登録には名前があったので、この日会えるのを楽しみにしていたのですが…会えずに残念。 管理する井上哲調教師によると…… 「ちょっと歩様がカタくなって、調子が良くないと判断して、今開催の出走は見送りました。馬は毎日運動はしていて元気です。次の機会に向けて、調子を整えていきます。」 ……とのこと。 番組を見ると、次に出走の可能性があるのは、5月30日火曜日の920m戦ではないかと思われます。次の機会には、元気な姿を見せてくれることを願いましょう。 メインレースが近づくにつれてお客さま方が増え レースの時にはスタンド前はもうぎっしり やってきたJRAの騎手と歓談する、細川智史騎手 彼なりにコミュニケーションを取り、何かを学ぶ機会にしようとしていました。 右手前が岩田康成騎手、その隣が戸崎圭太騎手 いよいよ、この日のメインレース。 ダートグレード競走のかきつばた記念(Jpn3)。 最後の直線、2頭の競り合いは力が入りました 場内も地鳴りのような歓声が上がりました 右の緑帽がウィルソンテソーロ その隣の桃帽がドライスタウト 左に少し離れたピンクの勝負服がヘリオスで、これはもう3番手 どちらが前に出ている瞬間もあったと思いますが…… ゴールの瞬間に前にいたのは、ウィルソンテソーロ 勝負所3コーナーあたりから、ルーチェドーロが前に攻め寄せていったシーンでも、場内はもの凄く沸いていました。東海桜花賞を勝って出走権利を掴んだかきつばた記念。もしかして?と思わせるプレーで見せ場を作りました。 櫻井光輔騎手の話 「早めに動いて行きました。前回の東海桜花賞の時と比べて、馬場的にもガラッと変わって内が使えない馬場になっていたので、タメてひと脚と言うよりは長くいい脚を使わせたかったので、強気に並びに行くイメージでした。凄く反応が良くて、一瞬3コーナーで夢を見ましたけれども、そこからは離される形になりましたね。よく頑張ってくれたと思います。完全燃焼できたと思います。前走(東海桜花賞で重賞初制覇)が自信になっている部分はありますし、より落ち着いて競馬に臨めるようにはなっていると思います。」 とても満足そうな表情で振り返っていました。 ドライスタウト 本当に惜しかった…… 戸崎圭太騎手の話 「イメージ通りには乗れました。馬もいい感じで走ってくれましたが、マークされるレースで、斤量差(勝ち馬と2.5kg)もあって、このような結果になりましたね。」 川田将雅騎手の勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 小手川準調教師の話 「ダートグレード競走の一線級の馬の中に入ると、まだ体型的にも芝馬のような身体で、成長の余地もあるのかなと思っています。いまパトロールビデオ見ながら川田騎手と話をしていましたが、さすがトップジョッキー、戦略があってのハナ差だということだったので、調教師としても本当に良かったです。まだ繊細なところがあり、表情を見ても優しい牝馬みたいなので、もっとたくましくなってくれればと思います。」 その、馬体のこと。 パドックで初めてこの馬を見て、とても気になっていました。 パドックでのウィルソンテソーロ ご覧のように……コロンとした体型。 私、パドックでの馬見とか、全然わからないのですが、それでもさすがにこれはね。ダートグレード競走に出てくるような感じの馬には全然見えません。例えて言えば、サウスヴィグラスのようなダート馬感バリバリの馬の体型と比べると、対極にあるような感じ。動きを見ていると余計にそのように感じます。 「歩き方なんかも柔らかいし、芝を使いたくなるのはよくわかります。だから(前走まで管理していた)田中博康調教師も、よく最後『あの』新潟の未勝利戦でよくダートを使ったなと。その選択もすごいなと。そこで芝を使っていたら、今のウィルソンテソーロはなかったかも知れません。」 ウィルソンテソーロの4戦目。それまで田中博康調教師のもとで3戦芝を使われて結果が出ていなかったこの馬が、昨年8月に下旬にJRAの未勝利戦出走の文字通りの「ラストチャンス」で、初めてダート戦に登場しました。結果は……持ったまま大差ぶっちぎりの勝利。それまでの苦戦が何だったのだという、ダートでの強さでした。 そこから4連勝でオープンまで上り詰め、今回からは小手川調教師のもとへ移っての挑戦。見事一発回答で結果を出しました。 「(転厩してきて初日に)乗って、田中博康調教師のところで本当によく仕上げてくれたんだな、調教できている馬だなと感じました。」 とも。 このような形で、様々な人々がバトンを持ち、そして受け継いでいって、一頭の馬が活躍していくものなのだと言うことを改めて感じさせた、ウィルソンテソーロの勝利でした。 今後は、帝王賞目標。そのためにもパワーアップが必要、とも話していた小手川調教師。 馬も、そして人々も、次の大きな活躍へ向かって行きます。 翌日、5月3日(水祝) 東海地区の3歳重賞路線の第1関門。東海ダービーのトライアルにも指定されている重賞・駿蹄賞(2000m)が行われました。 大型連休期間中、連日3000人以上のお客さま方が訪れました。 キッチンカーも、いつもより台数が多く集結し、盛況 この開催でもキッチンカーを運営されている方にお話を伺いましたが… それはまた、次の機会にお伝えしますね。 この日は、一日かけて徐々にお客さまの数が増えていった感じ メインレースの頃には、ダートグレード競走開催日だった前日と同じように、多くの方々が馬たちに熱い視線を送りました。 さて、駿蹄賞 この世代断然の存在と目されるセブンカラーズが、東海ダービーに向けて当初の予定通りこのレースをパス。この駿蹄賞のタイトルの行方と共に、東海ダービーで彼女を脅かす馬が現れるのかどうかと言う点でも、注目されました。 レースは、主張して行こうとする馬もおらず、自然体で1番人気のリストンがハナに立ち、そのまま淡々と進みました。 最後の直線 リストンの脚色は衰えず 丸野勝虎騎手も、早々に勝利を確信 今日に関しては、堂々のレース振りでした。 こちらは、敗れたライバルたち。 手前の水色のメンコの馬が、2着のマロンアイス。 「今日は展開もあった。次走はダービーへ」とは、管理する川西毅調教師。 その億の桃帽で紫の勝負服の馬が、3着のクフィール。 まだキャリアも浅く、加藤聡一騎手も「本格化は秋以降」と一言。 入れば東海ダービーに出てくる可能性もありますが、賞金的に厳しいかも知れません。 勝った丸野勝虎騎手の勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 荒巻透調教師の話 「今日は先行馬に厳しい馬場状態で、ハナに行ったのでドキドキしましたけれども、今日の馬場で行って勝ったので強い競馬だったなと。悪い時計ではないですしね。胴が詰まっているから、その分2000mの距離はどうかなと思っていました。でも、馬も成長しました。来てから一度もアクシデントがない馬で、今回も順調に来ました、手が掛からない馬です。オーナーにも感謝感謝です。」 次走は勿論、東海ダービー。 「次(東海ダービーは)は、鬼(セブンカラーズ)がいるから(苦笑)。レベルが違う。チャレンジするつもりで。: 2月のスプリングカップでは歯が立たなかった相手ですが… 改めての挑戦で、リベンジなるかどうか。 注目の東海ダービーは、5月31日。 ナイター開催で行われます。 そろそろ……門別にも、出かけましょうかね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年05月10日 08時38分48秒
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