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カテゴリ:古谷 剛彦
金曜日は、古谷が担当します。
先週末は、4年振りに韓国・ソウル競馬場へ行ってきました。例年だと、「コリアンダービー」が行われる週でしたが、今年は6月11日に移行。この週は、JRA函館の開幕週なので断念せざるを得ず、ハナから空けていた14日に思い切って行こうと決めました。ただ、2つの重賞が組まれていた上に、大井競馬場との交歓競走「TCKトロフィー」が行われ、1日を通じて堪能しました。2つの重賞は、2015年にエスメラルディーナが優勝した「トゥクソム杯」と、「コリアスプリント」につながる短距離重賞「SBSスポーツスプリント」。特に、「SBSスポーツスプリント」には、昨年の「コリアスプリント」を制したオマオマと、「コリアカップ」でセキフウの2着争いを凌ぎ切ったラオンザファイターが対決。地元GIIIとはいえ、豪華なレースでした。 この日の6Rに組まれた「TCKトロフィー」は、メニフィー産駒のザクィーンジャスティスが、逃げるキトゥンズジョイ産駒のチョンマビサンをゴール前で捕らえました。 牝馬重賞「トゥクソム杯」は、好スタートを切ったラオンザスパートが直線でも後続を寄せ付けず、前半3F35秒0-上がり3F37秒8とどちらも最速をマークし、楽々逃げ切りました。昨年11月の「慶尚南道知事杯」は釜山2000mで逃げ切り、初のタイトルを飾りましたが、さらに力をつけた内容での圧勝でした。 (本馬場入場) (ゴールシーン) (ウィニングランに向かうラオンザスパート) ラオンザスパートは、昨年の韓国リーディングサイアーに輝いたマスケットマン産駒。マスケットマンは、2009年のアメリカ三冠で「ケンタッキーダービー」はマインザットバード、パイオニアオブザナイルに次ぐ3着。「プリークネスS」はレイチェルアレキサンドラ、マインザットバードに次ぐ3着に健闘。2010年「メトロポリタンH」では、クオリティロードの2着など、GI勝ちはありませんが、この時代のアメリカビッグレースで上位争いを演じていたヨナグスカ産駒です。唯一の重賞タイトルが、2009年「イリノイダービー」(米GII)でしたが、後に「ドンH」などGI2勝のジャイアントオークを2馬身突き放しています。 そして、「コリアスプリント」につながる1戦「SBSスポーツスプリント」は、絶好の手応えで直線入口で先頭に立ったラオンザファイターが、内からジリジリ詰め寄るオマオマを退け、圧巻のパフォーマンスを見せました。これで、前走は釜山遠征で「釜山日報杯」に続き、短距離にシフトして重賞連勝となりました。 (ラオンザファイター) (オマオマ) (ゴールシーン) (表彰式) ラオンザファイターは、2014年「BCクラシック」「ハスケル招待S」を制したバイエルン産駒で、母の父はエンパイアメーカー。バイエルンは、同世代にカリフォルニアクロームがいて、「プリークネスS」は大敗したものの、「BCクラシック」で雪辱を果たしました(カリフォルニアクロームは3着)。 コロナ禍でごぶさただった韓国でしたが、久しぶりに訪れることができ、あっという間の1日でした。昨年は、JRA札幌の最終週と被っていた「コリアカップ」と「コリアスプリント」でしたが、今年はその翌週に戻りました。今年こそ行きたい!と思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年05月20日 12時20分19秒
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