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カテゴリ:古谷 剛彦
金曜日は、古谷が担当します。
今週は23日、札幌競馬場で「トレーニングセール」が行われました。前日に調教供覧があり、この時の上場馬の走りから、今年のダートの砂厚を考察しますが、昨年同様、少し深い感じで時計を出し辛い印象を受けました。もちろん、昨年の1歳市場で相当馬が売れたこともあり、今年の上場馬の質が例年より薄く感じた面はありますが、その中でも外国産馬がいたり、昨年からの成長を見せる馬たちも速いタイムをマークしたり、楽しみな逸材がいました。 最高価格となったのは、ピサノプリヴェ2021(牡、父リオンディーズ)の2200万円(金額はすべて税別)で、安原浩司氏が落札しました。下河辺牧場の上場馬は、以前からトレーニングセールではブリーズアップのように馬なりでフットワーク重視のスタイルを貫いていますが、2F23秒2-1F11秒3の好時計をマークしました。 (最高価格となった、リオンディーズ産駒のピサノプリヴェ2021) また、牝馬の最高価格はパラダイスコーブ2021(牝、父リアルスティール)の1950万円で、(有)ノルマンディーファームが落札しました。全体でも2番目の高額取引馬です。第5クルーは、徐々に馬場が回復していた状況で、速い時計を出しづらかったと思いますが、2F22秒8-1F10秒6をマーク。1Fは1番時計を記録しました。 (2番目の高額馬となった、リアルスティール産駒のパラダイスコーブ2021) さて、今週のホッカイドウ競馬は、8月に行われる「ブリーダーズゴールドカップ」に向け、古馬牝馬重賞の第1弾として定着している「第9回ヒダカソウカップ」が25日に行われました。内回りマイル戦で、紛れが生じるレースでもあり、近2年は3連単が33万円、14万円を超える波乱を生んでいます。今年も激戦が予想されましたが、勝ったのはネーロルチェンテでした。個人的に採ったレースラップは、 12秒6-12秒4-12秒8-12秒6-12秒7-12秒4-13秒4-13秒7=1分42秒6 でした。2コーナーまでは割と落ち着き、向正面でペースが上がり、3コーナー過ぎからバテ比べの様相になるという、内回りの典型的なレースとなりました。過去2年、ネーロルチェンテは外を回る展開で苦労していましたが、今年はインにこだわるレース運びで、内回りでは初めての勝利が重賞となりました。 石川倭騎手、米川昇調教師のインタビューは、ホッカイドウ競馬公式YouTubeチャンネルをご覧下さい。当然、次なる目標は「ノースクイーンカップ」になると思いますが、一昨年は、霧によるレース順延で、調整が難しくなったものの2着惜敗。その雪辱を、昨年見事に果たしました。過去2年の「ノースクイーンカップ」の内容を考えても、外回りの方がレースはしやすい状況からも、連覇の期待が膨らみます。関係者の皆様、おめでとうございました! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年06月05日 14時59分45秒
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