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カテゴリ:古谷 剛彦
金曜日は、古谷が担当します。
北海道の12月とは思えない、比較的暖かい日が続いています。週末以降は寒波が来るとのことで、来週になれば冬らしい気候になるとは思いますが、12月なのにまだ路面がしっかりと見えていて、凍結の心配をあまりしなくて良い状況が続いているのは、正直驚きです 「全日本2歳優駿」は、フォーエバーヤングが7馬身差の圧勝。マイル戦、左回り、初ナイターと克服すべき課題は多かったと思いますが、新馬や「JBC2歳優駿」のレース振りを考えると、2番手に取りついて3コーナーでは先頭に立つというレース運びは、想像を超える充実振りとセンスの高さを見せつけました。「JBC2歳優駿」の前身である「北海道2歳優駿」の勝ち馬が、「全日本2歳優駿」を制したのは、ディアドムス以来9年振りでした。「兵庫ジュニアグランプリ」のワンツーや、「函館2歳S」という芝の重賞ウィナーも出走している中での圧勝振りは、「JBC2歳優駿」の価値を高めてくれた思いますし、ホッカイドウ競馬で仕事をしている身とすれば嬉しい勝利でした。 ホッカイドウ競馬所属馬では、サントノーレが3着に健闘しました。ロスのない立ち回りと、前走でラップを緩めずに先行した経験が、強豪相手で活きました。レース後の服部騎手は、「1800mぐらいが距離の範囲かと思います」と話していましたが、「羽田盃」を目指すローテーションを組む可能性はあるのかなと思います。オスカーブレインは、普段よりペースは落としていましたが、強力メンバーで早めに来られたこともあり、厳しいレースを強いられました。左回りときついコーナーを意識し、慎重に回らざるを得ない点も影響していたと思います。改めて、短距離での巻き返しを期待したいと思います。 ホッカイドウ競馬勢は「兵庫ジュニアグランプリ」でも、地方最先着はストリームの4着でした。ハイレベルの2歳戦というブランドがありますが、その名に恥じないレースを各地で見せてくれたと思います。例年なら、このようなハイクラスの2歳馬たちはJRAや南関東に移籍するケースが多かったんですが、今年は有力馬ほど冬も残って、北海道から他地区へ挑戦する構想が多い感じがします。 近いところでは、大晦日の「東京2歳優駿牝馬」に、「エーデルワイス賞」を制したモズミギカタアガリ、「グランダム・ジャパン」2歳シーズンのレースを勝っているコモリリーガルとシトラルテミニが出走を予定しています。そして、年明けの「ブルーバードカップ」は、ブラックバトラーとカプセルが出走を目指して坂路を駆け上がっています。 (ブラックバトラー) (カプセル) 山口竜一騎手にお会いした時は、パッションクライが具合が良いので「雲取賞」を考えているという話をされていました。全日本的なダート競馬の体系整備は、改革元年からホッカイドウ競馬から挑戦する馬がいる点でも、その意義が高まってきます。もちろん、JRA勢や地元勢のハイクラスの馬たちも出走してくるでしょうし、1月から3歳ダート戦線は非常に楽しみです! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年12月19日 09時51分26秒
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