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カテゴリ:坂田 博昭
水曜日の担当は、坂田博昭です。
一昨日まで行われていた開催で、名古屋競馬場の今年の日程が全て終了しました。私は、先週木曜日21日の名古屋グランプリ(Jpn2)当日に、お邪魔してきました。 名古屋は、冬場がナイター競馬の本番。 1月の上旬中旬はデイ開催ですが、1月末から3月いっぱいまで、殆どがナイター開催です。この日も、開門は13時半で、1レースの発走が14時から。いつもより遅めのスタートとなりました。 平日の日中だったのですが… 開門前に到着するファンバスから降りてきたお客さま方で、ご覧のように長い行列が出来ました。 朝一番で、ヤギたちにエサをあげるひとびと。 ヤギも大喜びの大興奮! この日の名古屋はグッと冷え込み、真冬の寒さでした。 開門直後の空模様はこんな感じ。 向こうの方には雪雲が出ていて、一瞬、雪もちらつきました。 冬は空気が澄んでいるので、ナイターレースの風景も綺麗です。 4コーナーの向こうにある倉庫の方向に、太陽が沈んでいきます。 天気が良いと寒いけれど、こんな感じで綺麗な夕方の風景が見られます。 レースシーンも、最後の攻防はこんな感じで夕焼けの中。 夜が近づいてくると、こんな感じでさらに幻想的な雰囲気になります。 名古屋のナイターレースの風景も、捨てたもんじゃない。 ただ、寒いです…… 夜に入って、たぶん1度とか2度とかまで気温は下がったのではないでしょうか。 メインレースの名古屋グランプリは、10R 19時30分の発走でした。 名古屋競馬場では、初めて行われるナイターでのダートグレード競走 これに先立って、10月には全く同じ距離同じ発走時刻で条件クラスのJRA交流競走を行って、予行演習。その他、様々な準備や調整を経て実現しました。 少しずつ増えていったお客さま方の数も、メインレースの頃にはこのように、「石畳」はギッシリと埋め尽くされるぐらいになりました。 2コーナーの引き込み線から、コースを1周半する名古屋2100mのコース。 テンから先行勢が競り合いながら進んで、最初のゴール板前ではこんな感じ。 ミトノオー、メイショウフンジン、マテリアルガールの3頭が、後続をこんな感じで引き離していました。4番手のグランブリッジが、小さく見える。5番手のテリオスベルは、レース前半ではまだこの位置。 このあと、マテリアルガールとテリオスベルが入れ替わり、ミトノオーも早めに失速。そこに外から、一気に追い上げてきたディクテオンが、捲りきって先頭に躍り出ました。 左から3頭目の桃帽がディクテオン そのすぐ隣に見えるグランブリッジも、食い下がりましたが… 勢いが違いました。ディクテオン完勝! 左の黄帽がグランブリッジ 川田将雅騎手は「男馬相手によく頑張りました」と馬を称えていました。これ以上のコメントはありませんでしたが、力は出し切ったと言うことなのでしょう。 右の白帽がテリオスベル 江田照男騎手は開口一番「ペース速すぎ!」と苦笑い。それでも、「途中からは自分の形に出来て最後まで頑張ってくれました。」と、馬のレース振りには納得の表情。レースも詰まっている中で、毎回見せ場を作っているこの馬は、本当に凄いと思います。 岡部誠騎手の勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 「前半は馬の気のままに走らせ、後半1000mの勝負」 管理する吉岡辰弥調教師は、そのようなレースを理想としていたようです。近走で結果を出しているその形を守って馬を導いたのが岡部騎手。見事な騎乗振りでした。 「こんな日もありますね」と岡部騎手が笑顔で話したその日の成績は、終盤9R以降を全部勝って4連勝。一日5勝。まさにこの日は「岡部誠の日」でした。 場内のコンビニも、肉まんが美味しい季節になりました。 新年・2024年の名古屋競馬は、例年通り1月1日から。 1月4日(木)には、1500mの重賞・名古屋記念が行われます。 私も、名古屋記念当日にお邪魔する予定です。 さて、昨日のことですが…… 先月、金沢の北國王冠と名古屋の東海菊花賞を連勝し、ステイヤーとしての地位を着々と築きつつあるアンタンスルフレが、大井競馬場で行われた金盃トライアルに出走しました。 夜、暗くなっても気温は11度 先週の名古屋のことを思えば……むしろ暖かいと言える陽気。 この日は、のんびり競馬を楽しむには良い具合のお客さまの入りでした。 場内の一角で、色のイベントを発見! HOTフードフェスティバル キッチンカーが何台も来てました。 このイベントは、一部出店するキッチンカーを入れ替えながら、大晦日の開催最終日まで続きます。 競馬場キッチンカー評論家(仮称)としては、これは立ち寄らねば!! 決してありきたりではないメニューのキッチンカーが揃って、晩ごはん時だけに「何を食べようか~」と目移りしてしまうほど。このイベントは素晴らしい。 ひとりで食べるには限度というものがあるので(汗)、グルグルと何度もキッチンカーを見て回り、この日は厳選2店舗で美味しく頂きました。 行列していた、この牽引型のキッチンカー その名も「蒲田の豚まん。」 競馬の合間に小腹がすいたら、これはもうピッタリの食べ物。 お店を出されているのは、飲食店ではなくて食材の仲卸をしている会社だとのこと。その会社があるのが、競馬場のある品川区の隣の、大田区蒲田。イベントの時にはこうして、キッチンカーを出して自ら食事を提供しているそうです。 最高の笑顔で出してくださった豚まん ボリュームたっぷりで、美味でした。 もう1件、こちらも気になって立ち寄りました。 私、何を隠そう麻婆豆腐マニア 元々辛いものは苦手だったのですが、中国四川省の成都を旅したときに、本場の本物の麻婆豆腐を食べた「悶絶経験」(笑)以来、様々な味の麻婆豆腐を好んで頂くようになりました。 このキッチンカー。 経営されている方が出されているのは、本当は「もんじゃ焼き」屋さんなんですって。他にもBARなど様々な飲食店を経営していて、その中の1業態がこのキッチンカーこの商材だと。 飲食の道も、様々な「やり方」があるんですね。 こちらも、サッと笑顔で出してくれました。感謝 もうね……見てわかりますよね。 シビ辛香辛料のしびれ方が、最高! これが麻婆豆腐ですよ!! 紹介した2つのお店は、大晦日の最終日までお店を出しているそうです。 ひとりでは、2つ食べるのが精一杯でしたが……他のキッチンカーも美味しそうでした。今週、大井競馬場を訪れる方は、是非この食のイベントにお立ち寄りください。 さて…おなかもふくれたので(笑) メインレースに行ってみよ! 金盃トライアル。優先出走権が取れるのは、2着まで。 元々いた浦和の小澤宏次厩舎に戻ったアンタンスルフレは、本番の金盃に出走するためにはどうしてもその優先出走権が必要でした。 浦和のコース改修があったために、浦和への乳級は今月中旬になったというアンタンスルフレ。当日輸送があって馬体重マイナス6kgなら、輸送の影響もなく馬体としても良い感じだったのかな。 大井でも元気いっぱいにパドックを周回していました。 果たして、レースは…… 外の橙帽が、アンタンスルフレ 直線はミヤギザオウとの一騎打ちになり、渋太く粘って競り勝ちました。 着差は僅かでしたが…前で受けて競り勝ったのですから、強い勝ち方。 小澤宏次調教師の話 「以前自分の所にいた時には、食いも細かったですし、レース振りも後ろから差す形の戦法で、クラスが上がると頭打ちのような感じになっていました。名古屋に行って、名古屋で鍛えられて、長距離で前で競馬が出来るようになるとは……馬が成長していましたし、パワーアップしているのを感じました。この後は浦和に在厩で調整して、金盃へ向かう予定です。」 名古屋で、名古屋のスタッフの人たちに強くしてもらった。 小澤調教師は、繰り返しそんな風に話していました。 またこうして預かることには、プレッシャーもある、とも。 でも、これが競馬、ですよね。 馬が、色んな人たちの縁の中で、成長し、強くなり、活躍していく。 名古屋でこの馬に関わった皆さん方も、そんな気持ちで応援していると思います。 本番の金盃は、年明け1月24日水曜日。 今回のメンバーの他にも、セイカメテオポリスなどの強豪が更に加わります。 それでも今回の勝ち振りなら、アンタンスルフレもひけを取ることはないはず。本番が本当に楽しみなりました。 これで、年内の私の稿は、最後となります。 皆様、1年間拙文にお付き合いいただき、ありがとうございました。 来年も、現場で見聞きしてきたことをストレートに皆様方にお伝え出来ればと思っています。 みなさま、良い年をお迎えください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年12月27日 06時00分09秒
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