カテゴリ:本気ででくの坊
![]() 一昨日、住職が京都より戻った際、表具師さんのご夫婦をお招きいたしました。 隣接施設に表具した作品を寄贈したいとのこと。 大きな大きな260センチほどの長さのお軸には、住職による「大笑」(たいしょう)の二文字。 なんと、先日京都市勧業会館で行われた表美展で、大賞(たいしょう)ならぬ、京都知事賞を取ったとか。 ![]() 早速、施設の階段上に吊下げられ、子どもらも、ニコニコしながら見上げておりました。 また本日は、住職と病院へ、緩和ケアー治療に入った寺総代さんのお見舞いに参りました。 室町の安芸郡山城時代からの関係ということで、寺への思い入れは、人一倍強い総代さんですが、10日前一般病棟に見舞った時と比べ、随分違った様子に驚き。 親父のように慕ってきた住職にとっては一ヶ月ぶりの再会だったのですが、総代さんは、鋭い眼光で、しきりに「連れ帰って欲しい!」 そう言われてもと何とも応えられずに病室を出るや、辛そうに肩を落とす住職。 寺に戻り、夕方、住職が再び京都へ戻るまでの間、境内の掃き掃除をしていると、ふと二十数年前、両親が一生懸命に祖母を在宅で看取ったことが思い出されまして、住職の京都への出立前、「お寺で在宅緩和ケアーをしたいのですが・・・」と申し立て。 住職、喜んだ表情になるや「もっと、早く言えよ!」 駅へ行く前に、ダッシュで、もう一度病院に向いました。 住職、病室に飛び込むや、「連れ戻しますから!」 総代さん、まさか冗談だろうといった表情で微笑むも、住職がもう一度「お寺へ連れ戻しますから!」と言うや、今度は、総代さんも住職も、破顔微笑ならぬ破顔大笑となりました。 住職を駅まで送り届けた後、早速に始動。 奥さんも安心し、病院も前向きに支援ということで、お寺での在宅緩和ケアー実動となりそうです。 従って今年の12月は、京都での臘八大攝心(ろうはつおおぜっしん)には参加いたしません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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