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テーマ:お勧めの本(7220)
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「一番おもしろい試合は、8対7だ」野球を愛したルーズヴェルト大統領は、そう語った。 監督に見捨てられ、主力選手をも失ったかつての名門、青島製作所野球部。創部以来の危機に、野球部長の三上が招いたのは、挫折を経験したひとりの男だった。 一方、社長に抜擢されて間もない細川は、折しもの不況に立ち向かうため、聖域なきリストラを命じる。廃部か存続か。繁栄か衰退か。人生を賭した男達の戦いがここに始まる。 中堅メーカー・青島製作所の野球部はかつては名門と呼ばれたが、ここのところすっかり成績低迷中。会社の経営が傾き、リストラの敢行、監督の交代、廃部の危機・・・・・・。野球部の存続をめぐって、社長の細川や幹部たちが苦悩するなか、青島製作所の開発力と技術力に目をつけたライバル企業・ミツワ電器が「合併」を提案してくる。 青島製作所は、そして野球部は、この難局をどう乗り切るのか? 負けられない勝負に挑む男たちの感動の物語。 野球好きというわけでもない自分なので、野球部存続のかかったドラマか~ と、それほど期待せずに読み始めました。 でも、さすが池井戸さん。 はずれはないですね。 『空飛ぶタイヤ』『鉄の骨』『下町ロケット』そして、この『ルーズベルトゲーム』という、発行順。 『オレたちバブル入行組』(ドラマ「半沢直樹」原作)で描かれている ”やられたらやりかえす10倍返しだ”の決まり文句のような企業攻防戦が、 あそこまでがっつりではないけれど、描かれてます。 企業経営、企業間戦争、友情、挫折、裏切り、社会人野球の野球部存続の話。 野球部存続と、会社経営の傾きが同時進行。 野球部も会社も、無事に危機を乗り越えるのかな~、というおはなし。 会社とは、会社の価値とは、 数字だけではない、モノだけではない、人間。 池井戸さんの、人間重視な流儀?が、 社会派小説なのに読みやすくて、読後の清清しさや温かさなのですね。 はじめは、野球部存続に反対に見えた人物、 この人は切り捨てごめんの冷徹な人かと思っていたら、意外にも・・。 『下町ロケット』直木賞受賞の本、肝心な本をまだ読んでません。 そろそろ、図書館で貸し出し可能かな? まだまだ『半沢直樹』効果で厳しいかな~。 読書感想 ・果つる底なき ・架空通貨 [半沢直樹シリーズ ] ・オレたちバブル入行組 ・オレたち花のバブル組 ・ロスジェネの逆襲 シャイロックの子供たち ・『空飛ぶタイヤ』 ・鉄の骨 ・下町ロケット ・ルーズヴェルト・ゲーム ・七つの会議 ・ようこそ、わが家へ ドラマ放映 ・果つる底なき (2000年2月11日、フジテレビ系「金曜エンタテイメント」枠で放送、主演:渡辺謙) ・空飛ぶタイヤ (2009年3月29日 - 4月26日、WOWOW、主演:仲村トオル) ・鉄の骨 (2010年7月3日 - 7月31日、NHK、主演:小池徹平) ・下町ロケット (2011年8月21日 - 9月18日、WOWOW、主演:三上博史) ・半沢直樹 (2013年7月7日 -放送中 、TBS日曜劇場、主演:堺雅人、 原作:『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』ともに文春文庫) ・七つの会議 (2013年7月13日 - 8月3日、NHK土曜ドラマ、主演:東山紀之) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年08月23日 17時32分49秒
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