街で見かけた奇妙な風景
毎年のことだが確定申告もなんとかぎりぎりで間に合い、気持ちに余裕が出てきた。だからさぼっていたブログを久しぶりに書くとしよう(っていつもこの出だしだな(^^;))。しばらく前から気になっている広告がある。広告といってもテレビのCMや雑誌に掲載されたものではなく、地下鉄構内の壁にある広告である。(地下鉄有楽町線「東池袋」駅構内にて)この広告の目的は「マンモグラフィ」という乳ガン検診の勧めである。キャッチコピーは右端にあり、『乳がん年齢』という大きな文字が半分隠れるようにレイアウトしてあり、横にはサブキャッチで『自分にかまっていられない年代が、「乳がん年齢」です。』とある。対する左側にボディコピーがある。『乳がんにかかる人は40歳前から急激に増え始め、40代半ばが増加のピーク。』『仕事や子育てなどで女性がもっとも忙しい年代に、発症しやすいといえるのです。』『あなたもぜひ、マンモグラフィ検診を受けてください。』広告主は「公共広告機構」である。ここまではよろしい。首を傾げてしまうのは、真ん中にでかでかとあるビジュアルなのだ。女性が二人と男性が二人、こちらを向いてなにやら笑っている。そろぞれ年代が異なるこの人達は一体なんであろう?乳がん年齢というからには、主役は前の二人の女性であろう。一見、この二人は女医さんとナースに見える。(余談だが、「看護師」という呼び方はどうもしっくりしない。なんだか冷たく感じてしまうのは私だけだろうか?)ところが広告を良く見ると、右側の40代とおぼしき年配の女性の服装は白衣ではなく、白いスーツなのだ。左の20代後半~30代前半とおぼしき若いほうの女性の服も、ナースの制服ではない。しかし、なんだかナースが使うようなボードまで持っている。まぎらわしい。そういえば年配女性の首から下がったアクセサリーもまた、聴診器とまぎらわしい。で、ありゃりゃと思うのである。この女性たちは病院関係者ではなく、いわゆるこの広告のターゲット(のつもり)なのだろう。とすると、後ろの男達は何者であろう? それぞれが女性達の夫というのが通常の解釈だと思う。だが、それにしては右側の男性がすぐ前の女性のパートナーとしてはちと老けすぎていないか?左側の男性の顎ヒゲも気になる。この男、どんな職業なんだろうという疑問は、広告としては余計な要素だ。電車を待つ間、いろいろ考えてみた。そもそもこのシーンのシチュエーションは一体なんなのだ!この4人はテーブルを囲んでなにか会議でもしていたのだろうか?とすると、ここはオフィス内なのだろう。テーブルのサイズがちょっと中途半端だけど。もう一度コピーを読んでみると、ヒントがあった。『仕事や子育てなどで女性がもっとも忙しい年代に、発症しやすいといえるのです。』つまり働く女性なのだ。子育て中の女性なのだ。だが、それにしても、働く女性・子育て中の女性を表現するのであるのなら、もっと的確なビジュアルがあるだろうに。ハゲのおやぢやヒゲの野郎のような余計な要素はいらないのだ。ビジュアルの絞り込みが甘いとアピール度が弱くなるからである。さらに深読みをしてみた。どうも全体にあまりカネをかけていない雰囲気である(きっと制作費が少なかったんだろうなぁ……シクシク)。とすれば、撮影に4人もモデルは必要ないなぁ。それは無駄だなぁ……。ははぁ、なるほど!モデル代を節約するために、広告代理店が自社のスタッフを使ったな!と、そこに電車が来たので、私の思考は中断されたのである。ついでにもう1つ街で見かけた奇妙な風景を。とある駅前のコイン駐車場である。この看板の「d」ってなんだ?ディスカウントの「d」か?(笑)↑通り過ぎて振り返ってみると、裏は「P」と正常だった。表裏違うはずが、同じものを2枚持って来ちゃったのね。ちなみにこの「M井のリパーク」は場所によって料金設定が恐ろしく高い。入り口の料金表示をよく確認してから駐車しないと、あっと言う間に5,000円を超えてしまうこともある。なるべく他の安い駐車場にしましょう。(電話での対応が慇懃無礼だし)なお、2日後に見たときには「P」に修正されていました。人気ブログランキングへ