danmama日記。

今日は祖母の命日です。
もう、命日続きで喪に服しっぱなしの我が家

祖母は明治の女です。優しくて、強くて、慈悲深くて、理想の人でした。
いつも着物をきちんと着て、品のある話ぶり...
戦争引き揚げ者で、命からがら引き上げてきた時の話には感動しました。
（現在の北朝鮮にいました）

当時は王子製紙の工場が吉州という町にあり転勤で家族全員で移り住んでいたのです
朝鮮人の、お手伝いさんもいて日本にいるより、いい暮らしをしていたそうです。

長男は徴兵されていたそうです。（後に戦死）

段々戦況が悪くなってきて、朝鮮人に嫌がらせされる日本人も多い中
祖父母は朝鮮人との関係が良好だったので随分助けられたそうです。
引き揚げの時も朝鮮人の手引きで逃げられたそうです。

自分の５人の子供達と親に死なれた他人の子供を一人引き連れての帰国...
漁船で何ヶ月もかかって、やっと日本の土を踏めたそうです。
（機銃放射を受けながら船は逃げまどったそうです）
途中で何十人も亡くなったそうです。（亡骸は海へ...)

引き上げてから住む家も家財道具も無く大変な苦労をしたそうです。
その後は一生懸命働いて子供達にもそれぞれに財産を残してくれました。

私が知る限り祖母という人は慈悲深く、人を分け隔てなく接し忍耐強い人でした。

祖母の教えで「人様に差し上げるものは良いものを差し上げなさい。」
というのがあって、自分が惜しいと思うような物でないと人様に差し上げても
感謝されない。成るほどですねぇ～。
祖母は日頃慎ましく生活しておりましたが人付き合いや義理には
とても気遣いがありました。

最近は自分さえよければ良いと云う風潮ですが
これでは人間の品格品位は育ちませんねぇ～

明治、大正、昭和、平成と激動の時代を生き抜いた祖母からの教えは
他にも沢山あります。叉、機会があったら先人の知恵としてご紹介します。

マロンさん、おニューのお洋服です。