カテゴリ:中国関係
不思議な責任の取り方
先週末、四川にいる家内より深夜電話が… 「富士康(フォックス・コ-ン)のシンセン工場で、ハルビン工大出身の社員がなくなりました。」という内容。 具体的には「i phoneの新規モデルのサンプル16台中1台が紛失」 この紛失事件に関して、管理を担当していた若い管理人員が責任追及を受け自ら命をたったというものです。 なにも… 理解に苦しむのは「顧客情報の管理問題」です。 中国ではローカル会社の場合には製品の金型図面や製品の番号などが別の顧客と相談、商談の際、平然と公表されることが少なくありません。 私の勤務する会社では、顧客の秘密を保持するため、図面は基本的には外部へは出していません。金型などを顧客の指示により表に出す場合でも品番、品名、環境物質の条件やロース規格の定形文書や項目も消してからプリントアウトして手渡すようにしています。 上記のフォックス・コ-ンの件も同様であると思います。 上部の人間の関わりなしにサンプル紛失はありえないこと。 この事件は少なくとも経理以上の人間が絡んでいることでしょう。サンプル保管や製品倉庫には、私のような中堅規模の会社でさえ、管理職以外はなかなか出入り出来ません。 第一、大きな会社は工場倉庫や部品倉庫にでさえ保安員を配備しており、外注の者が自分のパソコンや携帯を持ち込むのでさえ難しいからです。 韓国の大手家電メーカーは携帯の工場内への持ち込み厳禁です。 なぜなら技術盗用を防止するためのようです。 携帯は今や音楽、カメラ、ラジオ、レコーダーの機能を備えており、ジェームズボンドの曾て使用していたトランシーバーの用域を大きく超えてしまいました。 松本サリン事件のように時間がその身の潔白を晴らしてくれる。 ということを考えるベキです。 若者よ、そんなに急いでどうする。 ただし多額の負債をかかえて(多重債務者)、家族を守りたい等という特殊な事情の場合はその考えを尊重します。 写真はアップル(apple inc)社のものをお借りしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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