小沢代表の辞任撤回記者会見
11月7日(水)くもりのち快晴突然仰々しく記者団を集めて辞任表明してから2日を経て、民主党の小沢一郎代表が今度は辞任を撤回した。 自民党との大連立論に乗るというのも寝耳に水だったが、党内で受け入れられず、いきなり代表を辞めると言い出したかと思えば、慰留を受けてその地位にとどまる。 一連の騒動(茶番劇)が小沢流のやり方なのか・・・?私は小沢氏に対して党派は違うが、自信を持ってものを言う姿勢に畏敬の念さえ覚えたことがある。ところが、昨夕の記者会見はカリスマから凡人に納まった小沢氏を見せてしまった。厳しく言えば凡人どころか愚人にすら見えてくる。つい先日の辞任表明をTVで見ていたうちの一人として言わせてもらえば、今回の辞任撤回会見で、辞任表明に至った理由として『体力面でも精神面でも限界に来ていて、それでプッツンした・・・』と釈明したことに幻滅した。とんでもない話だ! プッツンきて辞任表明されて政権担当能力のことまで言われて、よく民主党の議員は我慢できるなと思う。今回の一連の騒動で醜態をさらしたのは小沢氏だけではない。小沢代表におすがりする民主党執行部のうろたえ振りが目に付いてしまった。小沢氏にすがったあげく、昨夕の子どもじみた辞任撤回会見を国民に見せるくらいなら、小沢氏を突き放すぐらいの民主党であるべきではなかったのか!皮肉を言うようだが、そんな民主党だから政権担当能力がないと小沢氏から言われるのだろう。先哲の言葉に『建設は死闘、破壊は一瞬』とある。今回、小沢一郎は一瞬にして長年培ってきたそのカリスマ性を失う結果を招いてしまったのである。