マイタケのタンパク・多糖複合体β(1→3)-D-グルカンが抗がん作用をもつことが明らかにされています。
β(1→4)グルカンはセルロース(紙)のことです。自然界の菌類にはβ(1→6)グルカンのように、抗腫瘍効果のないものが多く存在します。
*アメリカのガン治療財団の総院長マイケル・ウイリアム博士は、「MD-フラクションは、もはやサプリメントの域をこえて、患者の免疫細胞を活性化する薬剤レベルの物質である」と評価しています。難波教授は、アメリカでの臨床試験を行う計画を進めています。
難波宏彰教授のプロフィール
1942年生まれ。京都大学農学部で「ウイルスの増殖抑制」を学んだ後、神戸女子薬科大学助手を経て、現在、神戸薬科大学微生物化学教室教授および同大学院教授兼任。京都大学農学博士。ニューヨーク・アカデミー・オブ・サイエンスのメンバー1995年9月アメリカ代替ガン治療学会学会賞受賞
著書「がんに挑む 舞茸」(株)法研発行¥1,200.-
MD-フラクションは特許を取得しています
発明の名称「マイタケから抽出した抗腫瘍物質」
日本国特許番号 第2859843号
米国特許番号 No.5854404
神戸薬科大学難波宏彰教授が36種類のキノコを調べた結果、マイタケに一番高い抗腫瘍効果があり、10数年にわたりマイタケを研究されました。マイタケの子実体を分離・抽出する過程で、4番目に得られたタンパク・多糖複合体に「MD-フラクション」と名付けました。
β-1,6結合を直鎖として、β-1,3結合した分枝鎖を持つβ-グルカンに、約6%のタンパクを含むペプチドグルカンです。他のキノコと化学構造がまったく違うことがわかりました。
MD-フラクションを用いた養子免疫療法の研究
抗原提示を行なう細胞にはマクロファージのほかにも、樹状細胞というのがあります。樹状細胞は皮膚や血液など、体中の組織の中にわずかずつ存在しています。養子免疫療法というのは、ガン患者細胞とこの樹状細胞を取り出して、一緒に培養することで、樹状細胞に敵を記憶させます。その上で、これを再び患者の体内に戻してやると、樹状細胞が先生になって体内の未成熟なT細胞、つまり何も知らない生徒を教育して、敵が誰だかを教え込みます。
つまり、細胞免疫のほうにスイッチが入って、キラー細胞やNKT細胞がガンを攻撃するようになるわけです。
キノコが免疫に効く