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日本に近い北朝鮮・韓国でも干ばつが続いている。
120年ぶりとも言われる干ばつが深刻となっている韓国で、数千億ウォンを投じて建設された農業用水供給施設が15年間一度も使われていない。 韓国農漁村公社は、忠南地域の農地への農業用水供給のため、2001年に4300億ウォン(約470億円)を投じ、供給施設を建設した。洪城地域の防潮堤から約10キロの水路をつないで造ったものだが、完成して以来、一度も使われていない。 完成当初は、上流から流れ込む畜産排水が原因で農業用水を供給できず、公社は汚染された水を海に流し、湿地を造成して水質浄化を図っていた。 しかし最近になって、今度は防潮堤の水門から流れ込む海水の問題が出て来た。昨年から水をため始めたが、塩分濃度が高く、大干ばつに見舞われた今年も農業用水としては使えない状態が続いている。 東洋最大の多目的ダムである昭陽江ダムも水位が日ごとに低くなっている。17日現在152.31m(貯水率約25.9%)で、竣工後歴代最低値である151.93m(1978年)に0.38m差で近接した。 放流量は、最近毎秒約50 tだったが、現在は8.7tに大幅に減らしている。干ばつの一番大きな周期(124年)と2番目に大きな周期(38年)がぶつかるのが今年だという。 中国ではほぼ毎年、干ばつが起きている。今年も同様だ。中国内陸部の省では1951年以来の大干ばつに直面した。中国・雲南省大理ペー族自治州では、長引く干ばつにより飲み水の確保が困難で、60万人余りが影響を受けている。 同自治州は今年に入って以来降雨量が不足し気温が例年を上回るなど、干ばつ被害が深刻化している。すでに73カ所のダムが干上がり、129本の河川が途絶えた。63万3800人余りが飲み水に困っており、すでに一部の住民は人力や馬および車両で水を運び、飲み水を確保している。 中国山東省日照市のダムが干ばつにより貯水率が赤信号となっている。ダム底には亀裂ができ、野草が生え、緑豊かな草原のようだ。 中国企業は世界の農産物市場に強力な攻撃を仕掛けている。世界各地で農産物や食品・飲料会社を買い付けている。昨年、香港企業の双匯国際は世界最大の豚肉加工業者・米スミスフィールド・フーズを71億ドル(約7100億円)で買収。中国の小麦市場シェア90%の中国糧油食品有限公司はオランダの穀物商社ニデラとノーブル・グループを買収した。 さらに、中国政府はアルゼンチンの大型食糧倉庫を購入。ブラジルでは砂糖工場を、中央ヨーロッパ諸国では製粉企業を、南アフリカやウクライナではヒマワリの種の加工工場を獲得している。ウクライナでは昨年、中国政府が300万ヘクタールの農地を26億ドル(約2600億円)でウクライナ政府から借り受けるという報道が流れた。 ロシア産業企業家同盟のイワン・オボレンツェフ理事によると、中国には世界の人口の5分の1が住んでいるが、農地の割合は世界の9%でしかない。そのため海外の農地を手に入れようとするのだが、ロシアの土地を中国人に貸したために、雑草さえ生えなくなった事例がある。中国人がロシアで禁じられている化学肥料を大量に使用するせいだ。 7日付の台湾・中央社によると、バンコク水利局は干ばつの影響で水資源が枯渇し、バンコク市内の水道水は1カ月以内に利用できなくなるとの見解を示した。 10数年ぶりの深刻な干ばつに見舞われたタイでは、当局が農業用水と飲料水の確保に全力を注ぎ、昨年10月以降は農民に水稲栽培の中止を呼び掛けるなど手を尽くしたものの、3大ダムはついに危険水位に突入した。 バンコク水利局局長は「3大ダムの正常な貯水量は80億立方メートルだが、昨年11月には50億立方メートルとなり、現在は6億6000万立方メートルしか残っていない」とし、「このまま雨が降らなければ、ダムの水はあと30日しかもたない」と語った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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