きのうの続きです。一夜明けて、今日もギラギラと夏の太陽が朝から鋭く照らしています。それにしても山菜料理に天然温泉、やはり温泉宿の風情は格別です。それにつけもおやつはカールじゃなくて、考えるのは、もし逆の立場だったらということ。
お世話になった方に泊まっていただくのに、うちの場合だったら、“朝食ねえ~、温泉ねえ~、テレビもねえ~、肉も魚も見たことねえ~、♪おら、こんな宿いやだあ~♪おら、こんな宿いやだあ~♪”って、吉いかないぞーに歌われてしまいそう。
でもまあ、どんなに猛暑でも30℃は超えないこの涼しさは喜んでもらえるから、まぁいっか!ってなことを考えながら錦滝ファミリーに別れを告げて、ゆきの両親と私たちの4人で帰路の旅に出発です。
最初は、町全体が博物館で、まるで江戸時代の宿場町にタイムトリップしたかのような気になってしまう「大内宿」。今まで数々のなんとか宿と名の付くところに行きましたが、ここがピカイチでした。萱葺き屋根の民家が通りの両側にずらっと並んで、そのどれもが、みやげ物店になっていて、景観も趣向もバッチリです。入ってすぐ右手の大内宿三澤屋の山ぶどうぱんや和菓子がおすすめです。
つぎは「片道キップ12000キロの旅」のテーマ曲が流れてきそうな日本で唯一の萱葺きの駅舎と渓流沿いの露天風呂がシンボルになっている湯野上温泉へ。私たちは「えびす屋旅館」の露天風呂に立ち寄り湯しました。大川の断崖に面したこの露天風呂からの眺めは絶景かな、絶景かな、めぐかな?でした。
最後は会津鉄道、湯野上温泉駅から5分の塔のへつり駅から歩いて5分という名勝地「塔のへつり」です。私たちは車でしたが、ここを通るトロッコ列車は見ていてとても気持ちよさそうでした。一度乗ってみたいです。塔のへつりというのは凝灰岩質の岸壁を、大川の渓流が100万年もの年月をかけて侵食と風化をくり返して造り上げた奇岩怪石が塔のようにそそり立つことから名づけられました。まさに自然の造形美のたまものって感じでした。
昨年と今年の夏、2年続けて訪れた福島。それでもまだまだ見きれない、見所がいっぱいの福島は“あの暇より福島”で、暇をみつけて是非また足を運びたいラッキーアイランドでした。
byみお☆
Dome Paradise☆2004