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DJ JUN-C

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2009/09/05
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カテゴリ:戯言
釣った魚のリリースについてショッキングな内容をみつけてしまいました・・・

要約するのが面倒臭いのでそのままコピペします。





(内容)

リリースに関して,生物屋としてのコメント。
よく言う「蘇生」は意味ないです。
ファイト後に自力で泳げない魚は必ず死にます。
蘇生のいらないレベルの魚もかなりが死んでいます。
魚の生理メカニズムというのはそういうものなのです。
そうやって死んだ魚は必ず沈みます。
正確には硬直し動けなくなって沈んでから死にます。
シーバスの死体を見ない理由がここにあります。
時間の掛かるランカーサイズほどリリースは失敗します。
釣り人の知らないだけで,川底にはシーバスの死体が転がっています。
猛毒になってしまいましたが,
それを知っているゆえに僕はパワーファイト推奨です。
身切れでバラしても,殺すよりは遥かにマシではないでしょうか?
それと時間の掛かった魚は食いましょう。“下手なリリースは魚を捨てているだけ”です。




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★★★さんから質問↓




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ファイト後に自力で泳げない魚は必ず死ぬとの記事があったのを読んで、かなりショックを受けました。
これについてもう少し詳しく教えていただきたいのですが、宜しいですか?




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現在の自分のファイトスタイルは…↓




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繊細なやり取りは省き,魚はゴリゴリと引き寄せます。



そのときに「身切れ」でばらしても構わない,怪我をさせても構わないと思っています。



これは以前に,ファイトが長引いた魚がことごとく死んでしまう(一方で怪我は致命的ではない)



という,非常にショッキングな事実に直面したことがあったためです。



以来,PEとリーダーは飛距離や泳ぎを犠牲にして太くなる一途となりました。



※魚の頭を回しつつの繊細なやり取りが出来れば細糸でも問題はないのですが,



それだけでは寄らない魚がおり,そうできない場所があります。




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ショッキングな事態とは…↓




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もう随分前ですが,とある水産関連施設の波止で釣らせて頂いて,



釣ったシーバスを,海水かけ流しの5t水槽に一晩ストックしました。



サイズは50~80台まで様々,10数匹を釣り上げて直ぐに放り込みました。



この“擬似リリース実験”の結果,「綱引き状態」が長引いた魚が死にました。



蘇生なしで泳いでいた魚ばかりでしたが,6時間もたたずにデッドが出ました。



仰向けで底に沈んで死にました…全身は硬直し,最後には鰓の動きも止まるのです。



最初は元気そうに見えても急にぽっくり逝きました。僕もショックでした。



逃がしていたつもりの魚が,かなりの頻度で死んでいたことが明らかになったのですから。



専門家に相談したところ,青物同様,白身魚も一定の運動量を越えると必ず死んでしまうそうです。



このときは,原因として思い当たったのはスレによりファイトが長引いたことでした。



ビッグプラグを使っていて魚に反対を向かれると,遊んでいるフックがスレ掛かりします。



このときの経験から「魚に反対を向かせない」目的を主体にパワーファイトに転向しました。



ファイトが長引く理由ですが,スレに限らず,パワー不足のタックルのために走られまくったり,



未熟さ故に頭を向かせることが出来なかったり,いろいろ有ると思います。



※もちろん「頭を回してゆっくりと誘導する」のもありです。




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では,なぜリリースした後に死ぬのか…昔の魚類生理学のノートをみながら↓




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先ずは陸上生物と魚類の住む呼吸能力の違いからです。





我々陸上生物だと環境中の酸素の利用率は50%以下ですが,魚類だと利用率98%。



つまるところ,魚類は何時でも最大の呼吸能力を発揮して溶存酸素を利用しています。



逆に言えば,いざという時,それ以上の能力は発揮できないということです。





溶存酸素は水中に溶存している分子状の酸素のことで,水中生物の呼吸作用に不可欠です。



水に対する溶解量は,水温と酸素分圧によって決まりますが,塩類濃度の影響も受けます。



環境変化に起因する低酸素は,水温の上昇と,溶存酸素の絶対量の減少によって生じます。



例えば蒸留水の酸素飽和度は,0℃で最大15ml/l,30℃では5ml/lと水温の上昇に伴って減少します。



水温上昇に伴って酸素が減少する一方,水温の増加に伴って変温動物である魚類の代謝量は増大します。



したがって,高水温期ほど魚類は低酸素によって斃死しやすくなります。





炭酸ガスが多量に存在する場合,酸素欠乏症が著しくなる前に,様々な生理的反応が現れます。



1)呼吸振幅が増大



2)動脈血の酸素含量が低下



3)呼吸頻度が増大



4)心臓拍動頻度が低下



5)静脈血の酸素含量が低下



6)鼻上げと称される呼吸困難症状を呈する



7)体の平衡調節が出来なくなる



魚類は低酸素を,血液の循環を遅くすること,換水速度を早くすること,



餌を食べないこと,で対処します。また,鰓の表面積が広い魚類は低酸素に強いとされます。





一般に魚類の活動代謝量に対する環境水酸素濃度の影響は下の図で示されます。


img_1037719_27958154_0


この図が示しているのを要約すると,「魚は呼吸して生命を維持するだけで必死」ということです。





魚に運動を強要すること…ファイトを続けることが魚体にどのような影響を与えるのでしょうか?



魚類の運動は,持続的運動と爆発的運動に分けることが出来ますが,ファイトは爆発的運動です。



持続的運動は,約2~3BL/sec程度(BLは体長)の最大持続遊泳速度(巡航速度)での遊泳で,



このときの酸素消費量は活動代謝量未満です。これは好気的呼吸による運動,マラソンに例えられます。



一方,爆発的運動は,約10BL/sec程度の瞬間最大遊泳速度(突進速度)での遊泳でです。



このときの酸素消費量は活動代謝量以上です。嫌気的呼吸による運動,100m走に例えられます。



嫌気的呼吸を説明するのは面倒なのでwikiしてください。





爆発的運動に伴う,体温の上昇,炭酸ガス濃度の上昇, 乳酸増加によるpHの低下,は,



そのいずれもが,血液機能に同様の変化をもたらします。血液の性質が変化するということです。



即ち,呼吸色素が酸素を解離しやすくなり,細胞が平常時よりも多くの酸素を受け取るようになります。



逆に見れば,外界から酸素を取り込む能力を低下させるという非常に危険な変化です。



これが,度を過ぎた運動はそれだけで死を招くものたる所以です。





魚類の場合,呼吸能力は常に限界ですから,酸素を外界に求めることは出来ず,



体内でなんとかしようとする生理メカニズムが働くわけです。



自然界のルール「捕まる=死ぬ 死亡率100%」からみると,



自己崩壊的な爆発的運動「逃げる=酸欠で死ぬかも 死亡率100%未満」でさえ,



生存率を高めるのにプラスになるという点で,この悲しいメカニズムも納得できるというものです。





余談になりました…



さて,爆発的運動の間,乳酸が生成し蓄積しますが,乳酸の処理に酸素が必要なので,



酸素の借金をしたという意味からこれは酸素借と呼ばれます。



酸素借は安静状態もしくは任意運動時に,再利用されて減少しますが,



これは酸素債の払い戻しと呼ばれます。





運動と酸素消費量の関係は下の図で示されます(著作権不明)。


img_1037719_27958154_1


リリースを前提にした釣りでは,この酸素借の蓄積=乳酸の蓄積というのが曲者なのです。





乳酸の蓄積に伴うpHの低下は,青物において以下の2つの効果を導くことで知られています。



1)Bohr効果:血液のpHが低下すると呼吸色素の酸素結合能が低下し,酸素解離曲線が右にシフトする。



2)Root効果:血液のpHが低下すると血液の酸素飽和度が低下し,酸素解離曲線が下にシフトする。



(ボーア効果,ルート効果 とよみます)



酸素解離曲線はここでは説明しませんが,要は血液が酸素と結びつかず運搬できなくなるのです。



マグロやサバといった高度回遊魚では,釣り上げ後に斃死が起こることで有名ですが,



これは,最大運動後15~120分で乳酸量が最大になり,上記の2つの効果が効きすぎるためです。



そして,よく似たような効果はシーバスのような白身の遊泳魚にも存在します。





他にもマイナーな作用として,



3) 温度効果:体温が上昇すると,酸素親和性が低下し,酸素解離曲線は右に傾く。



4) ホールデン効果:酸素が少ないと血液は多くの二酸化炭素と結合し,逆だと二酸化炭素を解離する。



というのがあり,いずれもがファイトが長引くことを死の淵に近づけるわけです。




長くなりましたが,ファイトは次の結果を順に招きます



1) 爆発的運動



2) 酸欠と乳酸の蓄積,温度上昇



3) 血液の酸素運搬能力の低下



4) 乳酸蓄積のピーク



5) 安息による回復



リリースは,3と4の間にあたり,爆発的運動からの解放,虚脱です。



いわゆる蘇生作業は,口内の換水効率を上げてやるには効果的ですが,



自力で泳げなくなるほど弱った魚の血液は,もはや酸素との結合機能をほとんど有しません。



なんぼ水に曝してやっても無駄です。残りのありったけの力を振り絞って泳いでいくのです。




一方,自力で泳いでいける魚も,最大運動後15~120分で乳酸量が最大になります。



そのときに,ファイトの程度によっては自己崩壊し死にます。(酸素借のしすぎで自己破産といいます)






この内容が全てではないとは思いますが自分の中でかなりショックを受けました・・・

これ見ても釣りに通ってる自分って偽善者なんだろうか?











Last updated  2009/09/05 02:30:27 PM
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