DJ SAKAIのNIGHT FLIGHT !!!

昨日まで、仲良かったのに、あるきっかけで、突然絶縁状態になる。

昨日まで、あんなに好きだったけど、、突然、別の人を好きになる。

昨日まで、連絡が取れてたのに、突然、音信不通になり、どこで何やってん
だかもわからなくなる。

昨日まで...



明日は、何が起こるかわからない。



自分がどう生きようが、どういう道を選ぼうが、勝手な話かもしれない。
だけど、人間は、１人で生きてる訳じゃない。


産んでくれた親、いろいろ教えてくれた人、たくさん思い出を作って
くれた人、道を切り開いてくれた人。

いろんな人がいて、自分がいるって事を忘れてほしくない。
「はい、さようなら」って。
よく、そんな事が出来るよなって。

時に、幸せになるって事は、誰かを不幸にする事なのかもしれない。

それが、幸せな事なのか、どうなのか...。


初めて、奴にあったのは、奴がまだ十代の頃だった。
当時の俺の弟子が、職場にバイトがしたいっていう奴がいるんで、
面接だけでもしてくれませんか？
といって、アフロ頭の奴を紹介してくれた。

第一印象は、ぶすっとした感じで、顔も怖い感じだったんで、
ちょっと迷ったが、採用して、ともに働き出した。

だんだん性格もわかってきて、見た目と違って、
純粋で、人に優しく、いい奴だって。

５年くらい前の話だ。

職場で、いろんな人達と出会い、自分を創り、
そして、数年後、羽ばたいていった。

ちょっと変わった奴だが、まわりも変わった奴だらけなんで、
全くもって気にしたことなんてなかった。

昨日は、クラブＤＤＰでイベントだったのだが、クラブバタフライのイベントと合同で、若いＤＪとおっさんＤＪって感じのイベントになってた。

自分のＤＪの前に、もう一つの場所バタフライへ行った。

そこで、久々に奴に会った。

ちょこっとしゃべって、なんだかよくわからないけど、
やさしい言葉をかけてくれて、
その時、こいつは、ほんとに、人に優しい人間だなって、
なんだかあらためて思った。

で、「いつからまわすんですか？」
って聞かれたんで、
「もうすぐ」
って言ったら、
「じゃあ後から来ます」
って事だった。

車へ、レコードを取りにいって、ＤＤＰに行くと、
奴が来ていた。

階段に座ってる姿が妙に懐かしかった。


今日の夕方、RAMB CAMPのおねえ、あきえちゃんへの奴からの最後のメール
の転送が俺に届いた。

そこには、奴の理解が難しいメッセージ（深い）と、書き足しで奴が死んでしまったって事が書いてあった。


昨日まで、あんなに元気だったのに？？？

え？？？？？？？？？？


と、こりゃ、悪質な冗談だって思って、メールを送ってくれた
これまた元部下のＤＪ　ＳＫＩＮＮＹに電話すると、

残念ながら、ほんとだった。

夜、仕事を切り上げて、お通夜へ行った。

お通夜なんか、未だにあんまり行った事がない。
親戚くらいなもんか。

高校生の頃に、友達がなくなって以来かも。

とにかく、はんぱない衝撃だったんで、意味がわからないまま、
お通夜へ。

奴を慕ってた人間が、凄い数いた。

ほんとに、愛されるキャラクターだったんだろうって。

しかし、残念な事は、奴が自ら命をたったって事だった。
これは、みんなも全く理由がわからなく、？？？な感じだった。

きっと、自分の中で新しい道を見つけたんだろうけど、
やっぱり死んだらだめだ。

こんなにも多くの人たちが愛し、多くの仲間がいるのに。
残された奴のかわいがってたワンちゃん、
お父さん、
そして、
お通夜の途中、緊張の糸が途切れて、泣き叫んでたお母さん。

自分が、その道を選んで、もしかしたら、幸せになったかも
しれないけど、こんなにも多くの人達が、深い悲しみに襲われ、
こんなにも不幸になったことを、空からでもわかって欲しい。

人は、決して、１人で生きてるわけじゃないんだから。

ほんとに、いつも、素敵な笑顔をありがとう。


俺が奴が８０年代の曲で意外な曲が好きだったんで、
奴が、退職する日の最後にかけた曲を、
送ります。

ＪＡＣＫＳＯＮＳ　「ＯＮＥ　ＭＯＲＥ　ＣＨＡＮＣＥ」


出逢った人、仲間、は大事にして生きていこう。


奴の分まで頑張ろう。


「こちらこそ、ありがとう」



Ｒ．Ｉ．Ｐ　　ＢＡＣＨＩ