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カテゴリ:読書・映画・演劇・音楽
朝起きたら息苦しいばかりの暑さ。
渇水のほうは大丈夫なんだろうか? 通勤電車の中のわずかな時間や、すき間時間でやっと読み終わった本。 (読むの遅いし・・) 大西洋漂流76日間 これを読むと雨水の大切さが壮絶な体験と共に迫ってくる。 大西洋を緊急用のイカダに乗って、 実に76日間も漂流した人の話。ノンフィクションです。 海での遭難は90%以上の人が 3日以内に死んでしまうらしい。。 それがこれだけの期間、生き抜いたのは 幸運もあったのかも知れないけれど、 著者の精神が強靭だったとしか言いようがない。 漂流の後半になると、もう体中ボロボロ、 意識は朦朧、でも彼には死んだほうがマシだという考えはない。 何回も船舶を見かけながら、気づかれない。 どんなに絶望したことかと思うが、 彼からは悲壮感をあまり感じない。 食料となる魚との格闘もすごい。 雨水をためる執念で、力尽きそうになる体に鞭打って 集雨器をつくり、ゴムボートの破れを直す。。 魚の群れとはそのうち不思議と友達のような感覚になっていくが、 命を永らえるためには無情になるしかない。 魚からは食料のほかに、貴重な水も得られる。。 「海は最大の敵であると同時に、最大の友である。」 助かった著者は、これからの人生を自分が生きながらえるために 犠牲になってすべての生命を無駄にすることなく、 意義あるものしたい、と言っている。 壮絶というひと言ではくくれない、 神の領域に近づいた人の体験談です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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