514418 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

++Verba volant, scripta manent++

++Verba volant, scripta manent++

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

ひつじ@@

ひつじ@@

Favorite Blog

好きの絆、諦めの絆 New! くろっち96さん

リンゴ狩りと 孫と… 黒猫とむさん

南澤大介先生のサイ… はざや(葉明)さん

♪アンコールファイナ… ひまひまねこさん

10/27(日) メンテナ… 楽天ブログスタッフさん

ケ、セラセラ。。。 @夏子@さん
★★★★ しましま LI… jabannaさん
サロン・ド・トーヘ… 武蔵野唐変木さん

Shopping List

お買いものレビューがまだ書かれていません。
2005.08.15
XML
実家に行った時、書棚をあさっていたら養老孟司の「死の壁」をみつけた。

時間がなくて前半部分のみ斜め読み。続きは次回かな。

解剖学者である著者は数多くの死体と向かい合っている。
なぜ、人を殺してはいけないか、ということを子供に問われて
明快に答えられる大人は少ないと思うけれど、
著者は単純明快に「後戻りできないから」だという。

「蚊」という生命ひとつとってみても、
この人間が作り出せない複雑な生命体を
いったん殺してしまったら二度と作り出せない。
同じ飛ぶという点で共通してるスペースシャトルは作れるが
「蚊」を作るのは不可能。。

このように後戻り出来ないから人を殺してはいけないという。
これ以上明快な答えはないかもしれない。


また著者によると「死」には一人称の死、二人称の死、三人称の死があるという。

三人称の死とは、文字通り第三者の死。
二人称の死とは、身近な家族や友人の死。
ここで交通事故の犠牲者○人が、自分の身内だったりすると
身を切られる思いの二人称の死となる。。。。

一人称の死は誰も体験できない。
自分が死ぬところを見ることは不可能だし、
死んだ自分を認識することも不可能。
だから死ぬことは特別怖いことではないという。

普段から交番の横の掲示板に掲げられた今日の交通事故数、
太平洋戦争で亡くなった310万人という数、
'85年の日航機事故の犠牲者の数、
テロの犠牲者、
イラク戦争での死者、
これらはみな「数」としてしか表されないことに
いつも違和感を抱いていたけれど、
こういう考え方で整理できるのだと思った。。

8月は「死」や亡くなった方に対して
思いをはせる場面が多い。
生かされていると感じることも多い。。

また自殺サイトの問題、小学生にリストカットする人数が
増えてることなど考えさせられることも多い。
違う次元の問題かも知れないけれど、
二人称の死を体験していないから、
簡単に自分を傷つけたり死んでしまったりもするんだろうか。。


*また続きを読みに実家に行かなきゃ。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.08.16 08:37:32
コメント(13) | コメントを書く
[読書・映画・演劇・音楽] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X