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2005.08.26
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ライフ・イズ・ミラクルを見た。(以下、ネタバレあり)
最終日+レディースデイということで立ち見客も出る盛況ぶり。

舞台は1992年のボスニア。
内戦を経て旧ユーゴスラビアからの独立を果たした
スロベニア、マケドニア、クロアチアに続き
ボスニアにも戦争の陰が忍び寄る。。

あちこちで銃撃が起きるが、鉄道技師のルカは
気にせずのほほんと暮らしている。。
が、ついに息子のミロシュに召集令状が来る・・

そのミロシュの壮行会でルカの妻は知り合った男と家を出てしまう。
一人残ったルカにムスリム人の看護婦のサバーハが人質として連れて来られ、
人質になってしまったミロシュと人質交換が出来るといわれる・・

そこでルカとサバーハのと奇妙な二人暮らしが始まり、
やがて二人は恋に落ちる。。
しかしそれもつかの間、サバーハは傷つき、人質として
交換される運命に・・

と書くと、戦時下の深刻なラブストーリーみたいだが、
全編を覆うのはユーモア+ブラックユーモアと音楽と
ボスニアの豊かな四季を彩る自然。

そして陰の主役とも言える動物たち。
失恋して涙を流し、鉄道自殺を図ろうとするロバ、
飼い主を人間と思わず、食べ物の取り合いをする猫、
その猫と犬猿の仲の犬。。そして内戦の勃発を予感させる、殺人熊。。
この辺の動物たちの「演技」が半端じゃなく上手い。

また音楽も重要な要素。そもそも主人公のルカは地元のバンドで演奏している。
壮行会でも熊狩りでもなんでもバンドの音楽がついて廻る。
全編を流れる、ビート溢れるUnza-Unzaと言われる民俗音楽。
でもね、、この音楽はまったく肌に合わなかった。。。
音楽がもっと違ったら違う見方が出来たかもしれないけれど、
最後のほうにはもうしつこくてうるさく感じた。。

ラストで息子を取るか、サバーハを取るか、
ルカがコートを持って人質交換所の警備を押し分けて
中に入ってしまうんだけど、サバーハを取り戻そうと
あちら側に向かっていったはずのルカは
向こうから歩いてきた息子に弾みでコートをかけてしまう。。
という風に見えたんだけど。

その後のラストは同行の友人とも見方が分かれた。
あれは夢なのか現実なのか。。
現実にしては出来すぎだけれど、
夢とするにはちょっと悲しい。


最後にエミール・クストリッツア監督のメッセージ:
「愛」というのは、
人間にとって最も強力なモチベーションになる。
そして僕にとっては、映画作りに欠かせない要素なのだ。


どこかな?







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Last updated  2005.08.27 09:27:24
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