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新患外来というお仕事
今日は朝から新規の患者さんばかりを診る『新患外来』でした。実際には多少のリピーターがいるのですが、基本的にリピーターとなるような患者さんは普通の予約診に来て頂いています。うちの病院だけなのかもしれませんが、少なくともうちはこのようなシステムになっています。中には予約診の傍ら新患さんも診る病院もあり、実際に以前勤めていた病院ではそうでした。どちらも一長一短で、分けてある方が何となくシステマチックで筋も通っているような気がするのですが、一緒の場合では予約診をたくさん診ることができるなど、利点もあるので一概にどちらがいいとはいえません。お恥ずかしい話ですがいずれにせよ『3時間待ちの3分医療』には変わりがないので、患者さんにとってのメリットはいかほどなものか想像しかねます・・・。 新患外来というところは前述のごとく新規の患者さんが大半で、近医から紹介されてやってくる方も多く、こういった場合は大抵重症です。いわゆる『町医者』先生が『大きな病院に行ったほうがいい』と指示するくらいですからほとんどが重症か検査機器がないか、のいずれかです。こういった場合は大抵紹介状(診療情報提供書)が添えられていますので大まかな目星をつけ検査や治療にあたることができます。ショック状態や心肺停止の状態ならともかく、風邪などの『一般的な病気かなぁ~』と思ったら、大きな病院に行く前にかかりつけの信頼できる先生に診て頂いたほうが遙かにスムーズにことが進みます。患者さんにとっては多少手間なのかもしれませんが、大きな病院だからといって診察が丁寧というわけではありません、というかむしろ雑です(笑)気をつけましょうね。 最近いくつか写真を貼り付けていますが、いくつかのマテリアルはここからいただいています。ちょっとロシアのトイカメラ風に加工してるんですけどね。 2003/05/13 12:54:59 重症という人 重症、という言葉を聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。重症といえば重い病のことを指すのですが、ふつうの人にとっては重症のように思えても、医療サイドからすれば軽症の部類、なんて患者さんもたくさんいます。もちろん逆もまたしかりです。我々が診察して『こりゃ重症だ!すぐ入院を!!』と言ってみたところで『へ?入院ですか?こんなに元気なのに??』と言われ返される患者さんや家族のなんと多いことでしょう。同じ病気であるはずなのに、見方の違い、立場の違いによってこうも解釈の違うとはいったい何なんだろうかと思うことも数多くあります。 僕たちが教科書で学んできた病気と、仕事をはじめてから学んだ病気、そして実際に冒されている患者さんにとっての病気・・・みな同じようで違うような気がしてなりません。カテゴリーとしては同じなのでしょうが、やはり病気は人それぞれに違うように思うのです。これからの医療はオーダーメイドといわれますが、まだまだ人的・技術的・社会的・経済的なさまざまな問題をはらんでいるので結局はレディーメイド+αの医療にならざるを得ません。でも、もし患者さん個々人の違いまで吸収しきれるような医療が発達すればすばらしいことです。そのときは我々の仕事もずいぶん減るのでしょうが・・・(笑) 今日は仕事が遅くまでかかりましたので、寝る前に一言更新してみました(^^) 2003/05/13 10:09:53 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003.05.13 12:54:59
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