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ちりんさんの日記に「コンサバ」が出ていた。コンサバ、という言葉にぴぴんと反応してしまう僕は別におしゃれ通でも何でもない、ただの内科医である。ではなぜコンサバという言葉に反応したか……それは日常診療で普通に使う言葉だったからだ。コンサバという言葉がファッション雑誌に良く載っているなんて知りもしなかった(笑)
コンサバとは英語のconservativeという言葉から来ている、と思う。conservativeは英和辞典によると「保守的な」とか「伝統的な」「 控え目な」「 用心深い」などと載っている。我々が普段の診療においてconservativeという言葉を使うとき、ほとんどは「保存的療法」を指す。保存的療法、というのは平たくいえば「あたらずさわらず」の治療だ。主に整形外科領域なんかで使われることが多い。例えば椎間板ヘルニアの腰痛に対して湿布や内服薬などで様子を見たりする場合なんかが当てはまる。手術など大きな治療をする場合は保存的療法とはいわず、積極的治療などという場合が多い。内科なんかで保存的療法といえば、ほとんどが対症療法であったり補液だけで経過をみたりする場合が大半で、手術のような大技がない分ちょっとばかり寂しい感じもする。でもこうした保存的療法のみだけでも多くの患者さんは元気になって退院していくので侮れない治療、といえなくもない。 内科をやっているとどうしても「当たり障りのない治療」でお茶を濁してしまうことがままある。これがいいのがどうかはわからないのだが、少なくとも選択肢の一つであろうしそうした治療に対して患者さんも理解を深めてほしいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
どくちるさん、初めまして。
まさ吉!と申します。 日記をリンクいただき、ありがとうございます。 「当たり障りのない治療」……「そうした治療に対して患者さんも理解を深めてほしいと思う」 この部分に、「ああ、そうなのか、患者の理解がまだまだ足りないのか」と反応してしまいました。 (2004.08.13 14:32:38)
半熟さん
>あ、どうもです。 > >コンサバの反対は、「ラディカル」になるのでしょうか、と思うのですが。 ----- まいどです コンサバの対義語って・・・やはりラディカルですかねぇ。プログレじゃなさそうだし(笑) (2004.08.14 04:45:13)
まさ吉!さん
>どくちるさん、初めまして。 >まさ吉!と申します。 >日記をリンクいただき、ありがとうございます。 >「当たり障りのない治療」……「そうした治療に対して患者さんも理解を深めてほしいと思う」 > >この部分に、「ああ、そうなのか、患者の理解がまだまだ足りないのか」と反応してしまいました。 ----- こんばんわ。まぁ、なんといいますか。前にも書いたと思うのですが「注射してくれ」だの「検査してくれ」だのやたら注文が多い患者さんが一部にはある、ということです。こうした患者さんたちには保存的治療が効いても、理解してもらえないことがあったりするわけです。なかなか難しいのです(^^;; (2004.08.14 04:47:16)
ラディカルですか。それは確かに、アクティブなどより強く的確な気がします。
(2004.08.15 12:30:25)
海外からの退院証明書の翻訳ボランティアしていて、
CONSERVATIVE & PREOP MANAGEMENT …たぶん…と思っていた訳と一致していたので、 ありがたい…と思いました。 (2019.12.17 19:09:53) |
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