ひねもすのたり牧場日記

「あ～よく寝た～♪」と声が聞こえてきそうなくらい、伸びをしているふきのとう。


今日は朝から小雪まじりの寒い日です。昨日までの暖かさが嘘のように風もつよく、冷たいです。でも、どんなに寒くても雪が降っていても、『春にむかっているのだ』と思うとちょっと嬉しくなります。


道端に除雪で盛り上げられていた雪も、ここ数日の暖かさでかなり解け、あちこちにふきのとうが出てきています。あ、ちなみに岩手ではふきのとうのことをばっけといいます。


だから、ふきのとうみそはばっけ味噌、ふきのとうを採って歩いている人はばっけ採りなんていうふうにいいます。


雪解け水もあちこちで流れはじめました。うちのあたりは湿地が多いので、春先になるとこんな光景もみられます。



真ん中よりやや左下よりに、ぬかるんだなかになにやら『庵』のようなものがあるの、分かりますか？　座禅草です。


庵の中で、ちょうど座禅しているように見える花なので「座禅草」というそうですが、もう少し暖かくなると、湿地の中にいつのまにか何軒もの『庵』が建ちはじめます。


ちょっと用足しに行くときに通る、いつもの道の下の湿地にあるので、春はちょっと楽しみです。いろんな植物が長い眠りから覚めて姿を現すのを見るのが、この時期の一番の楽しみです。