テーマ:今日のこと★☆(106183)
カテゴリ:うしと暮らせば♪
日本中がWBC優勝でお祝いムードのなか、どんよりと浮かない顔つき&雰囲気の彼女たち・・・。 実はこの彼女たち、本日ひどい目に遭いました。角を焼かれちゃったんです。 牛は角を持っています。和牛(黒毛和種:肉用牛)の場合は、コンテストにせよ売買にせよ、角まで入れた格好の良さがかなり重要なので、角はそのままですが、乳牛はほとんどの場合角をとってしまいます。 乳牛は毎日搾乳があって、本人は振り返っただけのつもりでも、角がぶつかったり、お産や発情期で気が荒くなっている時期などは危険なので、だいたいは畜主の都合でとります。 これを除角というのですがやり方はいろいろあって、比較的小さいうちに角の出てきはじめたところを焼くか、少し大きくなってから角を切るかが主な方法です。当牧場は、ご近所の酪農家さんたち3人と組んで、各々の農家をまわって子牛のうちに焼きごてで焼いてしまいます。 牛によって反応はいろいろですが、なんともないわけがありません。 「は、はなせーーーー!」って、ものすごく暴れる子。 「いたーーーーい!」って、鳴き声をあげる子。 「・・・・・」黙って失神したり、腰を抜かす子。 うちの彼女たちは暴れるのと、腰をぬかすのと、でした。 すまん。 わずか生後3ヶ月くらいで、試練をくぐりぬけるのです。ちなみに牧場において搾る牛が除角の対象です。 よく「男性はお産の痛みには耐えられない。耐えられるのは女性だけで、それだけ女性は強い」といいますが、牛もまたしかり・・・ということなのか。しばらくは放心状態でへたんっと座り込んでぼや~んとしてますが、ちょっと経つともう、むしゃむしゃ干草を食べてます。 女はいろいろ大変なの。ましてや跡継ぎ(後継牛)ならいろんな試練が待ってるのよ。へたりこんでなんかいられないの。 だけどちょっとの間、「あなた嫌い!あの時押さえつけたでしょ!!」って顔して遠巻きにされます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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