ひねもすのたり牧場日記

この春、牧場主の甥っ子の長男が小学校に上がる。それでうちでも、心ばかりのお祝いをすることになった。


彼のおうちに行くと、牛舎のほうで遊んでいるというので、そちらに向かった。長靴をはいて、雪解けの水溜りをばしゃばしゃ歩いて遊んでいた。


「○○君、小学校に行くんだよね。おめでとう。」と言ってお祝いを渡すと、てへへへと笑って「ありがとうございます！」と受け取った。


彼にはすでに学校に上がっているお姉ちゃんがいて、お姉ちゃんも「ありがとうございます」と頭を下げる。


あまりしゃべったことのない私にテレテレの彼は、一人いろいろ話をしはじめた。


「あのね、ぼくねＡＢ型でね、パパはＡ型なの。ママはねえ、Ｂ型で、お姉ちゃんは？」
「え？あたしＢ型」とお姉ちゃん。

彼はぎゃははは～♪と笑って、「うそだあ！」「うそじゃないよ！なんでうそなの！」とお姉ちゃん。


と、彼の視線が私のほうへ・・・。

「ねえねえ、○○さん（私の名前）は・・・」　はいはい、何型かって？　Ｏ型ですよ～♪と答える準備万全の私に、


「なにどし？」

は？干支？その流れで？「えー、酉年だけど」


「とりどしぃ？」　ぎゃはははは～　と　大爆笑の彼。


酉年って、そんなにおかしいかあ？・・・まあいいや、これがこの子の感性なのだろ。


と、隣にいたＡ型のパパがあわてて「○○さんとこって、たしかみんなＯ型なんでしょ？　実家も　今のうちも」と血液型の話に戻す。


「えーーーー！みんなＯ型ぁ？」　ぎゃーーーはははは～　とまたもや大爆笑の彼。


だから、そんなにおかしいかよ、みんなＯ型だとさあ。


「じゃあ、○○さんは何型？」と彼。


だーーかーーらーー、みんなＯ型っていってんだろうよーーー！


「Ｏ型」　ぎゃーーーはははは～。　・・・。


久しく子供と接していなかったため、子供ってこんなだっけ？と思った昼下がり。年下の男の子に翻弄されっぱなしの私。


ともあれ、おめでとう。