カテゴリ:読後レビュー(池井戸潤)
2024年4月2日 ★★★★ 今年に入って月2冊〜3冊と順調に読書を継続出来ているのでこのままのペースで行けば年間目標の24冊は軽く突破出来そうな状況なので、さぁ次は何を読むかと迷っていたら大好きな作家の筆頭である池井戸潤の7,8年ぐらい前に読売新聞に連載していた「花咲舞が黙ってない」がこの春テレビドラマ化すると知り、文庫版の方は随分前に読んでいたがKindle Singleより配信されていた「犬にきいてみろ」が特別収録された新装増補版が出版されているのでドラマが始まる前に当時を思い出しながら読んでみた。 東京第一銀行の花咲舞は、今日も不正を許さない。別府支店が見送りの判断を下した、老舗温泉旅館への巨額融資。返済の見込みは立たないはずだが、直後ライバル行が融資を決定した。無謀な融資の裏に隠された、二行の上層部が交わした約束とは(「湯けむりの攻防」)。正義の“狂咲”が組織の闇に挑む痛快短編集。特別収録短編「犬にきいてみろ」。(BOOKデータベースより) まず、読後の感想として今までのこのシリーズと違い、最後は気分爽快で読み終わることがなく終わるのだが、やはり池井戸潤の作品は最高なのは変わりませんでした。 内容としては東京第一銀行の隠蔽体質の中で産業中央銀行との合併を見据えた東京第一銀行内の上層部の権力争いなどか濃厚に描かれている。この争いにひょんなことから巻き込まれる相馬と舞の活躍とが本作の見所である。更に皆さんがご存知の若き日のある人が登場し、最後の意外な結末にはびっくりでした。相馬がその後どうなったのか気になるし、合併後の舞と相馬の関係も読んでみたい。文庫版発売当時の作者へのインタビューで続編はないとのことだかこの続きを読みたいと思っているのは私だけではないでしょう。
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最終更新日
2024.04.02 20:04:45
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