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カテゴリ:読後レビュー(今野敏)
2024年7月19日 ★★★★ 先週図書館から予約していた本が二冊同時に確保されて、先に本屋大賞受賞の「汝、星のごとく」の続編となる「星を編む」を読んで感動したあと、続けて私の大好きな作家である今野敏の隠蔽捜査シリーズ最新作の第10弾を神奈川県警刑事部長として活躍の場を移した後のスピンオフ作品である隠蔽捜査9.5以来、約1年振りに読んでみることにした。 竜崎のもとに、著名作家・北上輝記が小田原で誘拐されたという一報が入る。犯人も目的も安否も不明の中、北上の友人でミステリ作家の梅林も絡み、一風変わった捜査が進む。一方、警視庁管内では殺人事件が発生。さらに息子の邦彦が大学中退に…!?己の責務を全うせよ。人気シリーズ、第十弾!(BOOKデータベースより) 今回は小説家が誘拐される所から物語は進んでいくのだが、犯人の要求がマスコミに誘拐を公表しろと言うことらしい。小田原署の捜査本部に詰めていた竜崎は犯人の意図が分からず不審に思っていたが、そんな中、警視庁管内で起きた殺人事件の被害者が小説家だったことが判明し、事件が思わぬ方向へ進み出んで行く…。 今回誘拐された小説家の友人であるミステリー作家の梅林賢がキーマンとして登場し、相変わらずの竜崎の変人ぶりと、同期の伊丹の掛け合いは毎度の事であるが面白く、また東大を辞めたいという息子の話題も絡ませて楽しませてもらえました。 ただ、結末があっさりなのが引っ掛けるが、ドタバタ劇にならないのが本作の良いところなので良しとしましょう。 今後どんな作品を出してくるのか次作の展開に期待したいと思います。
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最終更新日
2024.07.19 23:30:01
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