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テーマ:ミステリはお好き?(1469)
カテゴリ:読書感想
あ、久しぶり、シリーズの新しいの出たんだ♪と思ってウキウキ手に取ったら、飛び込んでくる帯の文字。 「これで見納め、トビーとジョージ」 えええっ?うっそお!このコンビ大好きなのに!これで最後??? と、ショックを受けつつも、相変わらずなトビーとジョージに大変満足でした。 探偵ものといえば、やっぱりバディだよなあ。ホームズとワトソン、京極道と関口、火村と有栖川、コナン君と毛利小五郎・・・・・・あ、なんか違うのも混じっちゃってる? この作品、シリーズで5冊でお仕舞いです。といっても、単に続きを書かなかっただけ、な終わり方。もったいないなあ。1940年代のイギリスのミステリです。 解説によると、第二次世界大戦の最中はミステリの輸入空白期だったそうで(そりゃそうだ)、この時代は日本に紹介されてない傑作ミステリが多々あるらしいです。 で、これもその傑作ミステリの中のひとつ。(らしい) トビーとジョージの凸凹コンビが漫才さながらの掛け合いで謎解きをしていきます。 今回の事件は、自然死の死体がいかにもな殺人現場に思える場所で発見される、というもの。 トビーが友人への疑惑をはらすために東奔西走、がんばります。いつもは一緒に居る(住所不定、トビーのとこへ居候中な)ジョージがなかなか出てこないのが寂しかったけど、登場したらしたで、ちゃんと楽しい。 この2人の掛け合いはホント、かわいいんですよ。トビーがジョージに意地悪なとことか、ジョージがそれをのほほんと受け流すとことか、くすりと笑ってしまう会話だらけです。だいたい、トビーってジョージに甘えすぎ。 そういえば、ジョージはジーヴスに通じるとこがあるかもしれない。だって、しょっちゅうトビーにお茶入れてあげてるし、さりげにトビーをバカにしてるし、何だかんだいって、トビーをひどいめにあわせたりしてるし(笑)。 ちなみに、今回一番気に入ったセリフを抜粋してみる。 「ううん、君は馬鹿じゃないよ、トビー。 きみはきみなりにすごく頭がいいって誰かが-誰だったか忘れちゃったけど-言ってた」 ジョージさん、それってフォローになってません(笑) 久々に本格ミステリ読んだなあ、と思うくらい端々にちりばめられた伏線。 だいたい自分は注意力散漫なので、手がかりはものの見事に読み過ごします。今回もそう。で、謎が解かれるにつれ、ああ、そういえばそれって書いてあったよ!なんで気が付かなかったんだろうと思うことしきり。 これぞ本格ミステリを読む醍醐味ですね。(そこ!馬鹿にしない!) それにしても、あんまり書くとネタバレしちゃうんだよなあ。これは何の知識もなく読んで、トビーの迷探偵ぶりを楽しんでもらいたいです。 ところで女性小説家の英国ミステリといえば、アガサ・クリスティとドロシー・L・セイヤーズですね。 クリスティはともかくドロシー・L・セイヤーズのピーター卿シリーズはほとんど読んでません。 傑作と名高い「ナイン・テイラーズ」、鐘がさっぱり分かんなくって途中で投げ出したまんまなんですよね。(←アホだ)もっかいチャレンジしよっかなあ。(っていつになるやら) ええっと、「ひよこはなぜ道を渡る」について、もしかしてネタバレかもしれないことを一つだけ。 西澤保彦作品のタックシリーズをチラッと思い出しました。底のほうにあるテーマが同じだった気がする。←反転 あと、ネタバレでもなんでもないですが、登場人物の旧姓が「スネイプ」だったことに意味もなくニヤリとしてしまいました。スネイプ先生大好きなもので(笑) 最後に、このシリーズ、邦題がとてもかわいいです。 おまけに表紙イラストもとってもかわいい。なんかお菓子みたい。 画像並べたかったんだけどないみたいなので、シリーズ全作のタイトルだけでも並べてみる。 「猿来たりなば」 「自殺の殺人」 「細工は流々」 「その死者の名は」 「ひよこはなぜ道を渡る」 ほら、かわいい(≧▽≦)☆ 猿って何?猿って!と、タイトルだけで興味深々にならないですか? 翻訳ミステリはちょっと・・・・・・っていう人にも読みやすいです。お勧め。 それにしても、こうして並べてみて、全部読んでるくせにこれっぽっちも内容を覚えてないことに気付きました。アホだ。読み返そう。 ちなみに、感想を読ませていただいた素敵サイト様はこちらです。 →ミステリあれやこれや おいらとJazzと探偵小説(ミステリ)と Caramel Tea 愚者のつぶやき 莫連猫のひなたぼっこ ミステリ通信「みすみす」blog ところで、最近くしゃみばかり出ます。そりゃあもう、豪快に。 ハッΣ(゚ロ゚〃)もしかして、花粉症?と思ったものの、外ではくしゃみが出ることはなく、もっぱらくしゃんくしゃんしてしまうのはお家の中だけ。 ・・・・・・・・・・・・もしかして、ハウスダスト?Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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