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カテゴリ:映画感想・メール更新
あらあらビックリ。普通に面白かったですよ。というわけで、昨日の予告どおり、「デスノート」前編の感想、いきます。
【追記】後編では清楚高田がでるらしいです! ダヴィンチコード(感想はこちら)よりよっぽど面白かったです。まあ、あっちは原作未読、こっちは原作既読って差はあるかもしれませんが。 だいたいが原作つきの映画の場合、2時間に収めようとすると絶対確実に無理が出るのは当たり前だと思ってます。(まあ、デスノは前後編ではありますが) だから、うまいこと原作のエピソードを取捨選択しつつ、原作を知らない視聴者にも満足のいくようにストーリーを組み立てる必要がありますが、これは結構難儀です。キャラだって削らないと、原作に出てくる奴らを律儀にいちいち描写なんかしてられません。しかも、デスノに限って言えば、漫画のあの暴力的なまでに多いモノローグとセリフの数々を真面目に再現したら、朗読劇になっちゃうよ。ってか、4時間に収まるわけがない。 このあたりを、この映画版「デスノート」はちゃんとクリアできてるんじゃないですかねえ。一定レベルでは。しかも、映画オリジナルキャラもストーリー的に破綻はしてなかったし。 ライトとLの心理描写がおろそかだし、原作と性格が違うって批判はあるかもしれませんが、だってしょうがないじゃん、前後編のたった4時間でそこまで期待するほうが酷だよ、って思います。 あ、これは、あくまで個人的な意見ですのでご勘弁を。 メモをとってたわけじゃないので、勘違いや思い違いもあるかもしれません。致命的なネタは割ってないつもりですが、それなりにネタバレしてますので、今から見に行こうって方は覚悟して読んだほうがいいです。 見る気がない方は思いっきり読んでください(笑) さてさて、主要キャラごとに感想をば 【夜神月】 丸顔のライトってなんかヤダ、と思ってたんですが、相変わらず藤原竜也さん、声がすばらしい。声優としてもやってけんじゃないかとつくづく思いました。 どうも、原作の月とはイメージが違って、幾分感情的です。なんてゆーか、そう!ウエット。一時が万事、余韻のある喋り方で、先週みた「弁護士のくず」に出てきた女王様、杉本彩さんのねっとりした喋りを思い出しました(笑) 随分思い切ったのか、原作のライトとは別人ですが、4時間程度の映画の主人公の人物造形としては、わりかし納得です。でも、原作のライトを大事にしてる人から見たら噴飯ものかもしれませんが、私的には映画化ってニュースを聞いた時から、原作とはキャラもストーリーも別物だって覚悟はできてたので、そこまでΣ( ̄ロ ̄lll) ガビーンな感じではなかったです。 より普通の人間に近いライト像を作り上げることで、視聴者が感情移入しやすくする狙いもあったのかもなあ、なんて思ったり。 原作にはない映画版ライトの脆さが、後編ではネックになるのかも。 ところで、大きな欠点を挙げるとしたら、あんまり頭よさそうには思えないってとこですね(←え?) だって、FBI捜査官のレイを殺すくだりは、ツッコミどころ満載でしたよ。不審度マックス。あれがホントに、天才のやることか?もちっと上手くやれよ、みたいな(笑) 【リューク】 正直、リュークがどうなってるのかが一番気になってたんですが、ああ、まあ、こんなもんか。 最初、上を向いて笑った時のぎこちなさには正直、アイタタタな感じでしたが、そこで納得、もしくは盛大に諦めたら、後はそれっぽく見えます。多分ね。 ただねえ、動きがぎこちないのはしょうがないとしても、もうちょっと透明感のある感じにして欲しかったですよ。りんごのシーンはかわいかったですけどね。 あとは、名台詞「人間って面白い」って人間を突き放した物言いを効果的に使って欲しかったです。 【L】 松山ケンイチ、すっげえ!Lがそこにいましたよ!違和感なくLでした。あのソファの座り方とか、甘いものに対するあくなき探究心(笑)とか。 もう、ひたすら甘いものを貪り食ってるんですが、いちいちツボでした。バーベキューの串にエクレアとかバームクーヘンとか突き刺して、夜神パパにあげるとこなんか、もう萌え~な感じ?(笑) もう、最初っから最後までぽりぽりむしゃむしゃ食ってるので、松山ケンイチの体重増加を思わず心配するくらい(←余計なお世話) 松山ケンイチは今まで知らなかった俳優さんなんですが、なんとなく、ほっそいひょろひょろな喋り方を想像してたんですけど、以外にしっかりしたいいお声。一本調子な喋り方もLにマッチしてていグッドでした。 ちなみに、演技がうまいかどうかは正直分かりません。(←え?) 昨日の日記のコメントレスにも書いたんですが、Lの口調って棒読みなんですよ。それが、Lっていう特異なキャラクターとかみ合ってたからいいものの、普通の人の普通のお芝居をしたらどうなんでしょねえ。 前編では、ライトとの絡みがほとんどなかったから、L役として成功してたのかもしれません。後編でライトと絡んだ時こそ、松山ケンイチのL役としての真価が問われるんじゃないでしょうか。 ところで、最後、ポテチを食べるとこが印象的でした。我慢できずに、ポテチを買って帰ってしまうくらい。なので、今、食べながら感想打ってます。 ちなみに、油でキーボードがベタベタになっちゃいけないので、箸を使って食べてたり(笑) 【夜神パパ】 渋いっ、渋すぎる!親子揃っていいお声です。 ともかく、無駄にかっこよかったですよ。原作に勝るとも劣らないです。 原作の車に乗ってテレビ局に突っ込むシーンとか、突入してやられちゃうシーンとか、もう名シーンが走馬灯のように頭をよぎりました。この映画で、ラストは死んじゃったりするのかなあ…… 【詩織】 映画版オリジナルキャラクター。ライトの恋人役。 ひたすらかわいそうなこの役を、きっちり演じてたのは好印象でした。前編だけのキャラだとは思わなかったなあ。 映画オリジナルキャラクターってだけで、ダメダメなのを想像してたんですが、ライトが捜査本部に入り込むきっかけ作りとしては、映画っていう時間制約のある中で成功してたんじゃないでしょうか。 【ミサミサ】 もうもう、戸田恵梨香ちゃん、腕ほっそー!☆(≧▽≦)☆ドラマ「ギャルサー」で彼女のかわいさにめろりんきゅーだったんですが、ミサ役もめっさかわいい。 ミサのあほっぽいところもまんまです。とりあえず、かわいかったので、他のことはもうどうでもいいや(笑) 【捜査本部の面々】 名前がなかなか明かされなくても、アホな言動で松田だけはしっかり分かりました(笑) 他の面々(相沢とか模木)はあんまり印象にないです。誰が誰やら。 【ワタリ】 おひょいさんだ、おひょいさんだ。わぁいヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノわぁい♪ 【レイ=ペンバー】 あの尾行の下手さ加減はホントにFBI捜査官なのか?と思いっきり氏素性が疑問(笑)なレイ=ペンバー。まあ、本格的な尾行をしてる描写なんかいれたら、それだけで時間喰っちゃうから、演出上仕方ないのかもしれませんが、現職FBI捜査官は盛大に異議を申し立てたいに違いない(笑) 響鬼のアニキってことで、点は甘くしたいとこですが、瀬戸朝香とのラブシーンは正直寒かったです。全然ラブラブに見えねえ!( ̄□ ̄;)!! 【南空ナオミ】 映画化するには最適なキャラだったんでしょうが、一番の失敗したキャラは彼女とも思います。 なんかね、元やり手のFBI捜査官だって割には、やることなすことアナログ感が漂うんですよ。図書館で調べ物をするのはいいんですが、ノートに手書きなんかしなくっても、素直にコピーとればいいじゃん、とかね(笑) 名前は偽名だって自信満々にライトに言うあたりも、正直サムイ・・・・・・・・・ 原作の彼女の一連の場面が、鬼気迫るいいシーンばかりだったので、よけいに瀬戸朝香版カオリは頭悪い人にしか見えないよ。 【モブ】 下手くそばっかり!がっかりだよ、バカヤロー! 気がついたら思いっきり長文でキャラごとに語ってしまいましたが、この映画、全般的にはおおむね好評でした。一つの映画としては、最後まで気をそらすことなく見られましたから。ただ、3つ程、 盛大に文句を言わせていただきたい!(←まだ言う気かよ!?( ̄□ ̄;)!!) 一つ目は、ノートの羅線にきちんと沿って名前書いてよ、ライト!ってこと。 だって、原作のあのびっちりぎっしり、偏執狂なまでの書き込みが良かったんだもんよ。3行くらい使ってスカスカに名前書いてましたが、あれじゃあすぐノートが一杯になるじゃん!リュークはちゃんと2冊目もくれるの?と妙な心配をしちゃいましたよ。字が汚いのもなんか頭悪そげでヤダ。字が汚いから頭悪いってこたないと思うんですが、原作ライトが字がきれいだっただけに、気になりました。 ちなみに、私はものっそい字が汚いです。ミミズが這ってます。 二つ目は、モブの演技下手くそすぎ!最初のキラ様素敵とかキラってすごいよねとか言ってるその他脇役達がもうベッタベタな演技で思いっきりがっかりしました。何あのチープ感は。細部まで手を抜いちゃダメなんだよ!細部にこそ、リアリティはやどるんじゃん!と声を大にして言いたい。 最初殺される凶悪犯たちも、ちょっとねえ・・・ 映画は月の映像から始まってちょっとワクワクしたんですが、モブ達が出てきて喋りだした途端、あまりのわざとらしさになんだこのクソ映画は!って席を立とうかと思いましたもん。 え?何?文化祭のお芝居レベル?リュークのCGに金使う前に、そっちに金使えよ!みたいな。 三つ目は文句っていうか疑問点なんですが、詩織がナオミに人質に取られたときに、ライトはなんでペンをとりだしたんでしょ。もうノートに名前を書いてたんだったら、あそこでワザとらしくペンを取り出す必要なんかないし。もし、名前を書くことが殺害方法の手段って疑われてたんならまだしも、そんなとこまで推測されてはなかったんだし、やっぱりどう考えてもあそこでペンを取り出す意味が分からん。視聴者に対するミスリードの目的としか思えませんがな。 この辺、うまい解釈があったら教えていただきたいです。 以上、思いっきり長文な「デスノート」前編、映画感想でした。 後編は11月公開とのことですが、原作どおりの展開になるとは限らないでしょうし、もしかしたら第2部の結末をそのまんま初代Lとの結末に持ってくるかしらん(=Lが勝ってライトは死んでしまう)とか思ってたりします。さて、どんな結末が待ち受けてるのやら。 とりあえず、見に行かねばなるまいて! ちなみに、この日記で突っ込んでることは、原作ではうまく消化されてます。原作を読んだことない方は、是非原作もどうぞ。映画とは別物ですが、かなり読み応えがあること請負! ただし、コミックス1冊だけでも、下手な小説より時間がかかるので覚悟が必要です(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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