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2009年10月12日
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テーマ:銀魂(1187)


【未完成のノートと消しゴム】の時雨さんから、銀さん誕生日SSを頂きました!☆(≧▽≦)☆!

時雨さんのメールに「本文の中にある神楽ちゃんの誕生日の鉄則は、神威兄ちゃんが教えていたら良いと思います。」とあったんですが、力一杯同感です!!

【吉田松陽の塾生徒観察日記 その後】とリンクしてるので、併せてお読みください!☆(≧▽≦)☆!




【誕生日の鉄則も知らねェ奴が誕生日会開けると思うなよ!】



来てくれた。
あの人が。
そして消えた。
祝いの言葉を一つ残して。


「銀時」

二人だけになった居間で、桂が新八に入れてもらった茶を啜った。
俺が「あ?」と答えにならないような答えを返す。台所からは神楽たちの騒がしい声が聞こえてきた。
俺の顔を覗き込み、桂はにやりと笑う。

「お前、幽霊は嫌いじゃなかったのか」

問われた俺は頭を掻くと、苺牛乳が入ったコップを置いた。

「何言ってんの。元から幽霊とか平気なの、俺は」

そう言うと桂はくすくす笑って言う。

「そうか。それはすまなかったな」

全く反省の色がない言い方だが放っておく。
そして少しした後、俺は言った。

「それに」

「それに?」

俺は一度言葉を止めると小さく笑った。

「祝いの言葉なんざ貰えば、幽霊だろうがなんだろうが嬉しいもんだろ」

桂は一瞬黙った後、「それもそうだな」と言いながら湯呑を机に置いた。
その口元にはさきほどとは違って純粋な笑みが浮かんでいる。

「それでは、これからお前はもっと嬉しい気持ちになるということだ」

そう桂が言うと同時に居間に新八たちが入ってきた。
俺はそちらに眼を向ける。と、神楽が何かを持っていることに気がついた。
立ち上がりそちらに近づく。

「ケーキ?」

神楽がもっているそれは、お世辞にも上手とは言えないショートケーキ。
それをテーブルの上に置くと神楽は俯いた。
そして暗い声で一言。

「失敗したヨ」

その言葉を静かに聞いていた俺の袖を誰かが引っ張った。
それは新八で、不思議そうな顔をする俺に耳打ちをする。

「神楽ちゃん、二週間も前から料理の本読んだり何度も練習したりって頑張ってたんですよ」

「・・・・・・」

神楽の方に視線を戻すと未だに顔が下を向いていて。
俺はあぁ、と思いながら言った。

「なァに柄にもなく落ち込んでんだ。我らが銀さんの誕生日会だぜ。明るくパーっとやろうや」

が、返ってくる声音はまだ暗い。

「・・・でもケーキがなきゃ、銀ちゃんきっとつまらないネ」

「・・・ったく」

ため息を一つ。
らしくねェな、俺もお前も。
俺はその頭を軽く小突いてやった。
顔をあげ、眼をぱちくりとさせる神楽。
そんなこいつに俺は言った。

「よぉし、誕生日闘士バースデイファイターの俺が、お前に誕生日の鉄則ってもんを教えてやる」

「?」

「良いか、誕生日ってのはどんな願い事でも叶うんだ。普段は無理なことでもな。だから周りの奴らはそいつの願いを叶えてやらなきゃならねェ」

「マジでか」

「マジでだ。ってことだから、銀さんから神楽ちゃんに願い事一つ言うわ」

「何アルか?」

「暗い顔してねェで、笑え」

「・・・!」

神楽が驚いた様に眼を一瞬見開いた。
俺は腰に手を当て、続ける。

「ちなみにこの願い事ってのは今日だけじゃねェぞ。年中無休の約束だ」

「銀ちゃん、それさっきと言ってること違うネ」

そう言った神楽の顔には笑顔が咲いていた。
それを囲む新八や桂の顔にも笑顔が浮かんでいる。きっと俺自身もそうなのだろう。

「細かいことは気にするな。ほれ、さっさとケーキ食べんぞ。定春も今日だけは食うの許してやる」

「わんっ!」

「俺は・・・」

「後でなんか奢るってんなら、坂田家の食卓に入っても良いぜ、ヅラ」

「ヅラじゃない桂だ。それでは遠慮なく・・・」

「あ、ちょっと待ってください。その前に言うことがあるでしょ」

「言うこと?」

俺は首をかしげる。
神楽が「そんなことも分からないアルか」と偉そうに言った。

「ふふん、私も銀ちゃんに誕生日の鉄則を教えてやるネ。誕生日には誰でも笑顔になれる魔法の言葉を言わなきゃいけないアル」

神楽は胸を張り。新八は楽しそうにお皿を配り。桂は微笑みながら神楽の言葉に頷き。俺は幸せを笑顔に変えた。
そして三人が声をそろえて言うのだ。


「誕生日おめでとう」


来年も再来年も。十年後も二十年後も。
こうやってこいつらと共に居たい。
そうしていつか俺が先生の所へ行った時には。
幸せだったとピースサインでもして、思いっきり笑ってみせるんだ。




(了)


うわぁ、銀さん、神楽ちゃんに激甘!☆(≧▽≦)☆!っていうのが、正直な感想でした。えへへ♪

松陽先生は余計な心配をしてらっしゃいましたが、銀さんは結婚としないうちからお父さんになってたっていう(笑)

やっぱ、銀さんが幸せなのはいいですよね。そこに新ちゃんと神楽ちゃんがいれば十分すぎるほどお腹一杯です。CP妄想は大好きですが、やっぱ、基本は万事屋ってことで!☆(≧▽≦)☆!

あ、勿論、桂さんも大好きなのでオールオッケー、ドンと来い!☆(≧▽≦)☆!

時雨さん、ありがとうございました!☆(≧▽≦)☆!

家族で仲良くお祝いしてもらった後は、長谷川さんとか小銭形さんとか、マダオ連中でつるんでたらいいんじゃないかな!で、姉上は、さらにその後ってことで。←銀さん、大忙し

やっべぇ、妄想が広がる、広がる(笑)


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最終更新日  2009年10月12日 18時02分30秒
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