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・「どんぐり倶楽部」の「良質の算数文章問題」を単に「絵を描きながら解く算数の文章問題」と思っていると大変損をする。そもそも「絵図を描きながら」ではなく「描いた絵図で考える」ことが大事なのだ。というよりも本来は「絵図(視覚イメージ)でしか考えられない」のに言葉で考えようとしているから漠然としていたり混乱したり分からなくなるのだ。この「言葉のトリガー理論」を知らずにそれらしい教育論議が盛んだがお寒い話である。
・「どんぐり倶楽部」の「良質の算数文章問題」をしていると「お絵描き」に時間をかける子供が結構いる。喜ぶべき事なのに「時間がかかって困る」と言う親がいる。最低である。答えが出れば終わりと思っているとこういう台詞になる。目の前で子供が小説を創作しているのに無駄だと言っているのだ。子供が描いた絵図を全て言葉で書きあらわしてみると分かる。そこにはその子のオリジナルの物語が展開されている。オリジナリティー、想像力、創作力を目の前で進化させているのに無駄だと思う親がいる。???である。ところが「どんな力を育てたいですか?」の質問には「オリジナリティー、想像力、創作力」などと言う。トンチンカンの代表である。 ・目の前の子供の天才が見えない親は哀れです。お金と時間とエネルギーを使って天才を潰すことに生き甲斐を感じているのですから。悲劇です。 ・何か一つでも言葉そのもので考えているものがあるだろうか?...国語、算数、理科、社会、音楽、家庭科、体育...どれ一つとしてない。全ては視覚イメージで考えている。視覚以外の感覚は再現にしか使えない。考えるのは視覚の役目である。 ・頭の中は平面図:でも扇形を変形して円錐を考えられる?...ところが実際には円錐の見た目の平面図を記憶しておいて再現しているのだ。頭の中に空間図はない。平面図を高度処理しているだけだ。検証:扇形の平面図を任意点で結んでできる立体を作れるか?できません。見慣れていない立体を斜めから見える様子を再現できるか?できません。つまり、頭の中に立体はないのです。2次元(平面図:絵図)での理解が最も効果的である理由もここにあります。さらに空間認識をする方法も平面を多様に構築する力しか使いませんので全ては平面が基本なのです。 ・「基礎を固める」というと聞こえはいいが応用が利かないように「頭を固めている」場合が殆どである。基礎とは何にでも対応でき多種多様な思考モデルのことである。単純なことが高速で出来ることではないし、ましてや思考モデルの増加がゼロである暗記でもない。 ・グラフ(関数)が分からない人:「直線の式」は直線を表してはいない。y=ax+bは点を特定しているだけである。じゃあなぜ直線の式っていうの?だって、線は点の集まりだからね。点で考えれば分かる。 立体が難しいと思っている子は立体が平面から出来ており人間は平面しか認識できないことを知らない。立体は平面に書き換える。すると分かる。学習すべきは立体を立体として考えるのではなく平面に書き起こすこと。 ・「過程が大事」の意味:「答えが出れば途中はどうでもいいんじゃないの?」と思っている人には永久に分からない。もちろん、どうでもいいこと(単純計算)しか途中で使わないような方法ならしない方がいい。ところが「どんぐり倶楽部」の「良質の算数文章問題」では文章を絵図に描き起こす段階で無数の思考モデルを作り出している。「ゆっくり・ジックリ・丁寧に」すればするほど多彩な思考モデルが作られている。計算式や答えに繋がるのはこのうちの幾つかに過ぎない。大事なのは作り出した無数の思考モデル全てである。これが学力の素になるのだ。だから、パターン学習のような最短ルートしか考えない学習方法は脳内進化をしている(基本回路を作っている)12才まではすべきでないのです。全く同じ問題をしていても「早く解けたからスゴイ」なんて勘違いしてはいけないんです。どれだけ様々な思考モデル(基本回路)を作っているかが全てなんです。答えはオマケです。間違っても全く問題ないんです。小学校で修得すべき項目など6ケ月もあれば完璧にマスターできます。そんなことを徹底反復するのはナンセンスなんです。「間違ってもいい」ではなく「間違わなければいけない」のです。「間違い」と言うと聞こえが悪いので「悪いこと」のように思いますが「間違い」とは「違う思考モデル」「新しい思考モデル」を使ったということなんです。選択肢を増やしている、使える回路を増加させているのです。たまたま目の前の問題には適していなかっただけで、これが財産になるんです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月03日 10時30分02秒
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