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●作人の宿題に悩まされている方からのメールがありましたので、作文について少々。
■作文指導は出来れば高校に入るまではしないほうが伸びますし、小学校で行うと高度な猿まね学習を加速させます。どんぐり倶楽部では、作文は書かせないことになっています。もちろん、書く事が好きで好きでたまらない場合には、楽しく味わいますが、評価はしません。小学校での表現力養成という名のもとに行われている「宿題作文」は危険だと考えています。 <以下メールより> ●では解決しましょう。微細限定課題作文にします。 「庭に落ちている木の枝の部分による色の違いについて」 「庭に落ちている木の枝の部分による形の違いについて」 「庭に落ちている木の枝の部分による小枝の太さの違いについて」 「庭に落ちている木の枝の部分による芽の数の違いについて」 課題はお母さんが1年分用意します。たった365個です。 ※私は作文指導は得意ですが、小学生への作文指導にプラスはないと思っています。中学生でも見せるだけ。高校生で書きたい人には書かせる。 <下記は本の下書きより> ◆小学生の作文指導例 小学生に作文を最初から全文書かせようとしてもうまくいきません。私は「引き延ばし+ウソ作戦」をよく使います。「日記っちゃつまらん」...原文はこれだけです。ですが、子供の本当の声が一言でもあれば作文は書けるのです。 ○初日 「日記っちゃつまらん」 ○2日目・言葉の変換 「日記は面白くありません」 ○3日目・言葉の変換 「日記を書くことは僕にとってはあまり楽しいことではありません」 ○4日目・引き延ばし 「日記を書くことは僕にとってはあまり楽しいことではありません。それなのに、僕のクラスでは毎日毎日宿題で日記が出ます。僕は心の中で『いいかげんにしてくれ~』と毎日叫んでいます。でも、この僕の心の叫び声は誰にも届きません。ハァ~、です。」 ○5日目・引き延ばし+ウソ 「日記を書くことは僕にとってはあまり楽しいことではありません。それなのに、僕のクラスでは毎日毎日宿題で日記が出ます。僕は心の中で『いいかげんにしてくれ~』と毎日叫んでいます。でも、この僕の心の叫び声は誰にも届きません。ハァ~、です。ほんでもって、この前の日曜日にタコマル君にこのことを話してみると、タコマル君はビックリすることを言いました。・・・。」 ※どうですか? だんだん楽しくなってきたでしょう? ◆中学生の作文指導例 作文は苦手な子が多いようですが、実は指導は実に簡単なのです。どんな子でもていねいな添削を2~3回して完璧に覚えさせます。すると、驚くほど作文は上達します。 残念なことにていねいな添削を受けたことがない子供たちが多いようです。次の例は実際の高校入試で出題される形式での練習に使ったサンプルです。 ※20字9行の2段落構成の指定作文(公立高校入試問題) 実例1・添削前 1 僕は、小さいころから車が大好きだった。父 2親と兄が好きなので、多分そのせいもあると 3思う。例えば、車で街などに出たら、通り過 4ぎる車などの話になる。あともう一つの理由 5は、自分が大人になったときに、何も知らずに 6買いたくないからだ。そういうことで、今で 7は車の本や模型やゲームをしている。 8 昔は、格好良さなどで選んでいたけど、今 9では、環境のこと、全体的なバランスで選ん 10でいる。 実例1・添削後 1 僕は、どこに行っても車のことが頭から離 2れない。車のことは調べられるだけ調べた。 3とくに、性能については、日本は日進月歩であ 4り、世界水準なので、今でも大変興味がある。 5 ただ、最近は昔のように格好だけではなく 6環境問題にも関心がある。地球を破壊しては 7車どころではない。人と車と自然の共存を望 8まない人は、本当の車好きとは呼べないと思 9うようになった。 実例2・添削前 1 僕は、幼稚園のころから剣道をやっている。 2最初に親と見学に行った時はとてもきつそう 3で嫌だったけれど兄がやっていたので仕方な 4く僕も習い始めた。やっぱり見学しに行った 5時のようにきつかった。僕は嫌になって練習 6をあまりいかないようになった。 111 実例2・添削後 1 僕は、幼稚園のころから剣道をやっている。 2剣道では、意識して攻撃しているときには、 3いい攻撃はできない。体全体をレーダーのよ 4うにして全身で相手の動きを捕らえ、相手の 5微かな気配に反応して無意識的に攻撃する。 6すると、いい結果につながる。 7 つまり、技を活かすには技を忘れなければ 8いけないということだ。技とは、必要ではあ 9るが、それだけでは十分なものではないのだ。 実例3・添削前 1 僕は、中学2年生のときにギタリストに憧れ 2ていた。そして、夏の初めころにギターを買っ 3てもっらって練習をした。しかし、思ってい 4た以上に難しくて、なかなか音も奇麗にでな 5かった。 実例3・添削後 1 ギターなくして僕の青春は語れない。毎日 25時間は練習をしている。指先は誰よりも固 3くギターの弦を押さえるための指になってい 4る。僕にとっては、ギターの練習が勉強その 5ものだ。奇麗な音を出すには技がいる。でも 6人を感動させるには、技だけでは通じない。 7 人を感動させるには、人の感情を理解でき 8なければならない。このことは、人間関係を 9築く基礎でもあると思う。 実例4・添削前 1 僕は、中学1年のときにバス釣りをしていま 2した。その時は、ただ単に投げて巻くしかし 3ていませんでした。そのうち、本を読んだり 4テレビを見て色々なことを覚えました。そし 5て、中2の時は色々な生態を知って本格的に 6していました。 実例4・添削後 1 バス釣りは奥が深いと思います。バス釣り 2を始めた中1のころはルアーを投げて巻き取る 3だけの繰り返しでしたが、今は違います。魚 4の生態、天気の影響、池のコンディション等 5を考えた上での魚との戦いです。 ※案内「どんぐり倶楽部の教育講演会 in 2012」 ※日本ブログ村に参加してみました。 このブログが参考になりましたら、お手数ですが、下記のバナーをクリックお願いします。 【頭の健康診断】は下記より:年長~小6(中学生は小5-6を使用可) *今の学習形式がお子さんに合っているかどうかも診断できます<診断表アリ>* 6 こういう形でバス釣りをしていると、バス 7と会話をしているように感じます。相手の事 8が分かって初めて会話が成り立つようです。 9人間関係にも同じことが言えそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年06月19日 13時04分20秒
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