低線量被爆による対応
【放射線被曝による発がんリスクを低減する漢方治療とサプリメント】以下の内容は、放射能漏れが長引いて、広い地域の居住者が長期にわたって低線量の放射線被曝を受ける環境で生活をしなければならない可能性が出て来た場合の自分を守る対策について解説しています。放射線の生物作用を抑制する薬剤を放射線防護剤(radioprotector)といいます。前述のごとく、放射線は細胞内の水と反応してヒドロキシラジカルという活性酸素を発生します。このヒドロキシラジカルは反応性に富むフリーラジカルであるため、遺伝子(DNA)と反応して遺伝子変異を引き起こし、この遺伝子変異によってがん細胞が発生します。したがって、ヒドロキシラジカルを直接消去する抗酸化剤や、フリーラジカルを消去する細胞内の抗酸化酵素(SOD,カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼなど)の産生を高めるものが放射線防御剤となります。細胞や組織の抗酸化力を高めることが、放射線による遺伝子変異を防ぐ最も重要な対策です。フリーラジカルを消去する抗酸化剤としては、ビタミンCやアルファリポ酸、コエンザイムQ10などがあります。また、漢方薬に含まれるポリフェノール(フラボノイドなど)も放射線による遺伝子変異を防ぐ効果があります。水素はヒドロキシラジカルを選択的に消去するので、水素水の飲用や点滴も有効かもしれません(水素水点滴についてはこちらへ)アルファリポ酸は体内にある補酵素で、強力な抗酸化物質です。アルファリポ酸が放射線障害から組織や臓器を保護する効果が動物実験などで確かめられています。チェルノブイリ原発事故でも汚染地区に住んでいた子供にアルファリポ酸を1 日 200~400mg の経口投与 が行われ、白血球機能の正常化や、腎臓や肝臓機能の改善が報告されています。アルファリポ酸はキレート作用があり、体内の放射性セシウムの排泄を促進する可能性が報告されています。抗酸化酵素の産生を高めるサプリメントとしてはセレンが有効です。(アルファリポ酸とセレンのサプリメントについてはこちらへ)IP-6&inositol(イノセル)が体内に入ったウラニウムをキレートして体外に排泄する効果が報告されています。IP-6&inositoは抗酸化力と免疫力を高め、がん予防効果があるので、放射能漏れに起因する低線量放射線被曝からがんを予防する目的で効果が期待できます。強いキレート作用で体内に入った放射性元素の排泄を促進する効果も期待できます。放射線障害からの保護作用が報告されている生薬の代表は高麗人参です。高麗人参はストレスに対する抵抗力を高めるアダプトゲンの代表で、含まれる人参サポニンのジンセノサイドには、抗酸化作用や免疫増強作用があります。免疫増強作用は発がん予防に有効です。致死量に近い量の放射線をマウスやラットに照射する実験で、高麗人参を照射前や照射直後に服用させると、生存率を著明に高める結果が多数報告されています。抗酸化作用と免疫増強作用があるチャーガ(カバノアナタケ)や冬虫夏草も放射線障害の予防に有効です。がんの放射線治療の副作用軽減に有効な漢方薬(十全大補湯など)が知られています。このような漢方薬を基本にしながら、抗酸化力や免疫力を高める生薬(霊芝、チャーガ、冬虫夏草など)やサプリメント(ビタミンC,アルファリポ酸、コエンザイムQ10、セレン、IP-6&Inositolなど)などを併用すると、放射線被曝に伴う発がんリスクの増加を抑えることができます。一種類の抗酸化サプリメントを摂取するのでなく、複数の抗酸化サプリメントや漢方薬を併用することで放射線障害に対する保護作用を増強することができます。例えば、高麗人参、黄耆、当帰、チャーガ、霊芝、冬虫夏草などを組み合わせた漢方薬、抗酸化性サプリメント(アルファリポ酸、コエンザイムQ10、ビタミンC、セレンなど)、放射線治療の副作用軽減効果が報告されているIP-6&Inositol、メラトニン、セフェランチンなどの併用は低濃度放射線被曝によるがんの発生予防に有効だと言えます。また、日頃の食事で野菜や果物など抗酸化成分の豊富な植物性の食品を増やすことも大切です。http://www.1ginzaclinic.com/radioprotection/radioprotect.html銀座東京クリニックより抜粋しました。いつもありがとうございます。応援クリックお願いしますにほんブログ村