カテゴリ:レビュー(書籍)
甲子園で優勝経験のある名投手が故障後の復帰のため 魔球を作ろうとしていたが、徴兵によって「回天」に乗る事となった。
戦争と真正面から取り組んだ作品。哀しく切ない部分がよく描かれている。が、何か足りないように感じました。その何かは自分でも明確でないのですが、特攻へ行く者の葛藤がもっとすさまじいものだったのではないかとか、洗脳されるのが普通の人間である事が書ききれていない点や、戦地へ送り出す側の苦しみに焦点が当たっていない事などかもしれませんし、逆に戦争の苦しみをお手軽に感じさせてしまう点が不服だったのかもしれません。 読後にはすぐに クリュイタンスとアンセルメのボレロを聞いてしまいました。 おすすめする方 :魔球を作ろうとしていない方 おすすめしない方:ラヴェルのボレロを知らない方 5段階評価:★★★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[レビュー(書籍)] カテゴリの最新記事
|