カテゴリ:文系日記
おとといエッシャー展を観に行ったついでに、はす向かいのシネアミューズで「フランキーワイルドの素晴らしき世界」を観たついでに、近くのBOOK 1stで買いました。
滅多に電車で渋谷に行かないので色々とついでに行動してしまいました。 この本は「本の雑誌」で年間1位になっており、今回の直木賞の候補にもなってます。 高校の陸上部が舞台という事にも興味を引かれました。 何故なら私は中学の1,2年の時に陸上部に所属してまして、棒高跳びをやってたんです。 が、3年の時にギターを始めたので陸上部をヤメてしまいました。 それだけにこの本に果たせなかった自分の青春を重ね合わせてるのかもしれないです。 なんつってね。 夜10時から1巻を読み始めて翌朝8時半に3巻を読み終わりました。 一気読みです。 途中何カ所かウルッとくる場面も。 良かったです。 リーダビリティーに溢れた名作と言っていいでしょう。 一言で言えば主人公の「新二」とその親友「連」の高校三年間の成長記。 人としてもスプリンターとしても次第に成長していく様子が頼もしくもあり甘酸っぱくもあり。 忘れていた何かを想い起こさせます。 レースの描写が良いです。 一緒に走ってるような気分にさせてくれます。 これはおそらくレース部分にスピード感があるからなんじゃないかな? たとえば例が悪いかもしれないけど昔「巨人の星」という漫画のアニメがありまして、ヘタしたら星飛雄馬が1球投げるのに15分くらいかけたりするのね。 今考えればあんなスピード感の無いアニメをよく観てたもんだと思うけど。 で、この本の中には沢山のレースが出てくるんだけど大体がちゃんとそのレースに見合った位の時間であっという間に終わってくれるんです。 宮部みゆきなら100メートルのレースに10ページくらいかけてしまうかもしれないな。(あ、それは言い過ぎか) インターハイに出場するってのはスゴく大変な事だったのね。 てことは国体クラスに出てる選手ってのはたとえ予選で負けちゃっても県クラスではスゲー選手だ。って事。 改めて確認させられました。 三巻で合計883ページ、4300円はハッキリ言って高いと思う。 が、それとは関係なく読み終わってとても清々しくなれたんで、これまた納得。と、させていただきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 13, 2007 05:35:44 PM
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