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カテゴリ:研究筆記
えらい遅いですが、新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしく。 と、年始の挨拶もほどほどに本題はいりましょう。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 今回台湾原住民のひとつであるアミ族について書くのは、明後日から台湾に行き、彼らの居住地域を回るつもりだからです。 まあ、とはいっても別にフィールドワークに行くわけではありません。強いて言うならば、「写真を撮りに行く」といったほうが近いかもしれません。でも使ってるカメラはキャノンパワーショットA540というキャノンでも最も安い機種だったりするので、エバレマセンケレドモ。 アミ族の居住地域は簡単に言えば台湾の東部から南部にかけての海岸部および渓谷部です。まあ風光明媚な地域に住んでいる民族であります。 私の旅行は文化方面が中心なので「景色がきれい」というだけでは後回しになります。アミ族の部落もちょっと内陸のとこは言ったことがあるんですけど、海側は今回初めてです。 そのアミ族の概要については以下の通り。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ A台湾アミ族について ・台湾原住民で人口が最も多い14万人。平地に暮らす民族である。 ・花東地域の渓谷と海岸沿いに居住する。 ・北は立霧渓、南は台東、一部は恒春に居住する。 ・自称は「pangcah」(漢語表記「邦査」)で、「人」「同族人」の意。「amis」は「北方人」の意で、プユマ族からの呼称である。 ・居住地域が広いので、隣接しているタイヤル・ブヌン・プユマ各民族の影響を受け、文化差が大きい。 ・アミ族社会は母系相続と年齢階層制が特徴的。 ・家庭は女性によって相続され、男は婿に入るので「重女軽男」の傾向あり。 ・しかし男性による生産的な役割はやはり大きく、狩猟漁猟建築戦闘などでは男性が力を発揮する。 ・工芸では藤細工と製陶が盛ん。 ・藤細工は山で藤を採るのは男の仕事で、編みは女性の仕事である。 ・陶器作りは女性の仕事である。 ・信仰はアミニズム。儀礼としては7・8月に行われる豊年祭が観光化されて盛んである。 ・海岸アミの聖地は秀姑巒渓河口にある吉浦巒島と海岸山脈の猫公山と八里湾山である。海岸アミの先祖は猟場を求めて猫公山に住んだが、疫病のためにばらばらに移住したという伝承がある。また1877年に開発に来た清朝の役人と衝突し山に逃げたという事件もあった。 B台湾アミ族の分類 ☆分類には数種類あるが、現在は伊能嘉矩による5分類がよく用いられている。 1南勢アミ 花蓮市地区などのアミ族居住地北部。海を渡ってきた先祖を記念して、そのときに使用したものだと言われている船を持っていたりする。 2秀姑巒アミ 秀姑巒渓とその支流に住んでいる。 3海岸アミ 海岸山脈の東側=海岸側に住む。 4卑南アミ 台東アミとも。台東市の近くに住むアミ族。 5恒春アミ 恒春に住む。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 今回私が回るのは、「3海岸アミ」と「5恒春アミ」の居住地域です。 どちらも海岸沿いに暮らしており、その海岸の景色もとてもきれいなところだとか。 雨が降らなければいいんですけどね。 さて、神話のほうはまた次回。 出発前に少しはあげようと思ってますが、果たしてどこまで出来ますか? それでは。 晩安 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.01.16 12:02:07
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