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カテゴリ:旅のぶつぶつ
「深夜特Q」バックパッカーの世界じゃあまりにも有名ですよね。じつのところ個人的にはこの筆者があまり好きではありません。ですがときどき現れる彼の心情が印象深くいつしかその部分だけ切り取って旅の日記に貼り付けるようになりました。原文をそのまま引用するとマズイかも知れないので、助詞などを変えています。
深夜特Q語録 その2 旅は私に二つのものを与えてくれたような気がする。ひとつは、自分はどのような状況でも生きていけるという自信であり、もうひとつはそれとは裏腹の、危険に対する鈍感さのようなものである。 だが、それは結局コインの裏と表のようなものだったのかもしれない。「自信」が「鈍感さ」を生んだのだ。私は自分の命に対して次第に無関心になりつつあるのを感じていた。 先の旅でひとつだけやらなかった方がよかったと思うことがあります。それは動きはじめた汽車から飛び降りたことです。 インドネシアのスラバヤからジョクジャカルタへ向かっているときでした。その汽車はジャカルタ行きなので、途中下車ということになります。空路ではないのでアナウンスがインドネシア語でしかなかったので、ジョグジャカルタでちゃんと降りる自信がなかったので車内販売のお兄ちゃんにジョクジャカルタについたら教えてほしいとお願いしていたのでした。重ねて向かい側の若いお兄ちゃんにもお願いしていたのでした。 とある駅を発車してまもなくその売り子の兄ちゃんがやってきて、「何故降りなかったのか」と聞く。えぇぇ~と聞き返すまでもなく頭によぎったのは飛び降りるってことだけでした。目を合わせた向かい側の兄ちゃんも駅に到着したのに気付かなかったのを悪く思ったのか「荷物は僕が投げてやる」といってくれました。そこで動き始めた汽車から飛び降りたのでした。飛び降りた私は2・3回転げて止まることができました。荷物は向かいのお兄ちゃんが投げてくれました。立ち上がると足にすねに傷をおっていて、血がだらだらと流れ出ていました。今でこそ笑い話にしてしまいますが、ひとつ間違えば大怪我をしていたかもしれません。 型にはまらない旅は自由でいいけれども、自分なりの型をつくっておかないととんでもないことになってしまう。自分探しの旅で自分を見失うほど恐いことはない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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