テーマ:感情論理。 -遺言-(240)
カテゴリ:感情論理。
色褪せてゆく思い出に、一片手を重ねて。 白に染まる窓辺に目を伏せて。 別れを語りすぎた僕等に安らかな微笑みを。 何度も貫かれたこの瞳の重さに、僕は躊躇いと泪を隠せずにいる。 それでも惑うことなく君を見つめているこの瞳は、 あの霄の歪みのように、何処までも残酷なんだろう。 祈りは僕を救ってはくれない。 けれど、祈らなければ僕は僕を救えない。 鳴り響く旋律の中で、ゆっくりと色を変えてゆく君が見える。 微笑みを亡くした僕は、微笑みを忘れた君に手を伸ばす。 何処までも冷たい手の平に、何処までも哀しい微笑みを捧げて。 伊咲夜 こと 麻衣。 最初で最期に愛せた君は、最初で最期の同志でした。 どうか君に、委ねられる何かが出来ますように。 僕は一節愚かな願いを込めながら、今日も夜に染まる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 5, 2005 11:45:15 PM
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