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嘔吐112.

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December 23, 2005
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カテゴリ:感情論理。

僕は僕の中の君がひっそりと死んだことを確認し、
流れる涙をもう一度だけ、確かな手付きで拭いた。

流れるだけの時はもう御仕舞い。
涙に濡れるだけの夜も、君に祈るだけの夜も、全て。

そうして血に塗れた指を僕は舐め尽くし、
冷めた顔つきで言葉を口にした。

思想だけは止めず、世界だけは捨てられないことを胸に誓って、
流れ続ける思想と涙にどうか救済を、と。


鳴呼、君を想って僕が死んだら、君の全ては慈悲に満ちるのだろうか。

いつだって、悲哀に満ちた君だったけど。




霞月 湊夜





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Last updated  December 23, 2005 07:28:58 PM
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