カテゴリ:感情論理。
僕は僕の中の君がひっそりと死んだことを確認し、 流れる涙をもう一度だけ、確かな手付きで拭いた。 流れるだけの時はもう御仕舞い。 涙に濡れるだけの夜も、君に祈るだけの夜も、全て。 そうして血に塗れた指を僕は舐め尽くし、 冷めた顔つきで言葉を口にした。 思想だけは止めず、世界だけは捨てられないことを胸に誓って、 流れ続ける思想と涙にどうか救済を、と。 鳴呼、君を想って僕が死んだら、君の全ては慈悲に満ちるのだろうか。 いつだって、悲哀に満ちた君だったけど。 霞月 湊夜 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 23, 2005 07:28:58 PM
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