古紙偽装で製紙業界「おわび代10億円」 環境保全に
製紙業界による再生紙への古紙配合率偽装問題で、大手5社と日本製紙連合会は31日、社会に混乱を招いたおわびの表明として、環境保全活動のために今後数年かけて10億円を拠出することを発表した。国内の間伐材利用の促進や紙リサイクル活動の促進に役立てたいとしている。 同日、製紙連の鈴木正一郎会長(王子製紙会長)と5社の代表者は共同会見を開いた。鈴木会長は「環境貢献の一部を共同で負担することが、批判にこたえる一つのポイントとなる」と、業界で取り組む理由を説明した。なお、「各社が独自に行う社会貢献活動とは別」と位置づけた。 10億円の具体的な使い道やその方法については今後、つめていくとしている。偽装の明らかになったすべての会社に参加を呼びかけていく。(参考=1月31日 産経新聞)