つまみ細工の本―小さな布からはじまる美しい世界の感想
以前【送料無料】つまみ細工の本 [ 桜居せいこ ]の感想を書くと宣言しておいてそのままにしていたとおもうので、ここに書いておく。基本的に、台座の作り方から,金具へのセットの仕方,丸つまみ,剣つまみの基本のお花とそのバリエーションが写真と一緒に手順を追って説明してあるので比較的分かりやすいと思う.作り方の説明も何ページを参照すればいいのかが丁寧にかいてあるので,後ろの方に載っている作品の作り方を見ている時でもページを探す手間が軽減されているのも良い.基本となる丸つまみと剣つまみそれぞれからどのようなバリエーションが作れるかがp.38,39に見開きで載っているのが分かりやすくて良い.【送料無料】つまみ細工の本 [ 桜居せいこ ]価格:1,260円(税込、送料込)ちなみに丸つまみからは梅,桜,キキョウ,水仙,ひな菊,あじさい,八重桜など.剣つまみからはマツバギク,万寿菊など.幾つかはフェリシモのつまみ細工シリーズとほぼ同じ形状.都忘れと剣小花,八重菊と睡蓮とか,あじさいも.葺くのに使う布のサイズはフェリシモのものよりも小さく,完成サイズも小さいが,つまみ細工のお花としてはむしろこの本に載っているもののサイズの方が普通な気がする.葉っぱの作り方も,剣つまみの一葉,丸つまみと剣つまみそれぞれの三葉タイプが載っているし,つぼみも三種類載っていた(うち一つはペップをフローラルテープで巻いているのでつまみ細工とは言わないかも).さがりもp.79に平丸台に葺いた小花を付ける方法が紹介してある(いわゆる藤の花の形ではない).というわけでつまみ細工でお花を作る時に必要になりそうな事柄が一通り盛り込まれている感じなので,つまみ細工の本を一冊も持っていないのであれば,結構お薦めできるかも.作り方の紹介がされていないお花についても,材料のリストはp.93~95についている(ただし,ビーズ付き花座とか,ラインストーン適宜とかすかしパーツと書いてあるだけなので,具体的なメーカー名とか商品名までは分からない).前の方にはきれいなつまみ細工のお花がたくさん載っているが,人によってはこれを冗長と感じるかもしれない.手の込んだ超大物はなく,一番大変そうにみえるのがp.2~3に写真が載っているさがりのついた春のコームかな.あと,手芸本としては小さいA5版なので写真が小さく,細部がやや見にくいのはかなり残念.