カテゴリ:地球温暖化
COP26(10月31日~11月12日) 衆議院選挙の陰に隠れて大きな枠のいただけけないCOP26(第26回気候変動枠組み条約締約国会議)。イギリスのグラスゴーで開催されています。コロナで1年先送りになったCOP26。1年のロスはありましたが、バイデン大統領就任後、米国主催の4月気候サミットを期に多くの国々の目標が引き上げられました。 気候危機への気運が高まっているように見えましたが、COP直前にローマで開催されたG20は「野心とビジョンが欠いている」との批判もされるように、具体的な合意がなく曖昧なまま終わってしましました。「すべての国が行動を起こさなくてはならない!」そのことの危機感だけは確認されたようで、COPへの力となることを期待したいです。
COP26注目ポイント COP26はパリ協定実現に向け、カーボンプライシングやオフセット・クレジットなど市場メカニズムのルールづくりが最大の注目ポイントです。私もカーボンプライシングがキーだと思っていますが、日本の炭素税は1トンにつきたった3ドルで、137ドルのスウェーデンとは大きな乖離があります。カーボンプライシングも自国産業の国際競争力の足かせになりかねず、合意へはいばらの道だろうと見ています。ただでさえ、削減目標を実現できたとしても2100年には2.7℃上昇と言われている状況であり、1.5℃の実現のためには、どうしてもここで具体的合意に至ってもらいたいと、ドキドキの約2週間です。
シャルマ議長が掲げる重点課題も注目です。 ①石炭の段階的廃止の加速 ②森林破壊の削減 ③電気自動車への切り替えの加速 ④再生可能エネルギーへの投資 石炭の廃止に関しては、日本も2030年までに石炭火力の利用停止を、ジョンソン首相から直々に求められています。しかし、それすら公表されることがなく、選挙の話題に埋もれています。私たちは重要なことが知らされないままでいます。皆さんにもしっかり注目してもらいたいです。
WWFや気候ネットワークなどNGOも現地入りしています。最近では国連憲章で要件の満たすNGOには「協議上の地位」が与えられ、会場にもグリーンゾーンが設置されています。NGOは影の交渉人になったりと、実は大きな役目を担っていたりするのです。
世界気候アクション1106 COP閉幕12日までしっかり見守っていきましょう! その間11月6日(土)12:00~12:50は気候アクションをコモディイイダ吉川支店前で行う予定です。この世界気候アクション「Global Day of Action」は世界的な取組みになっています。https://fridaysforfuture.jp/Japanaction/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年11月01日 22時23分55秒
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