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環境・平和・山・世相 コジローのあれこれ風信帖

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2012年10月03日
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テーマ:ニュース(99395)
カテゴリ:社会

(ご訪問、ありがごうございます。この記事は連載の4回目になりますので、おそれいりますが、1からお読みください。) 

 

 ここまでややこしい計算をしてきたが、実はデータを書き込むだけで簡単に被曝線量を計算できるサイトは結構ある。たとえばこちらはスマートフォンでもアクセスしやすいのが売り、こちらは、世界の一応のコンセンサスとなっているICRP(国際放射線防護委員会)勧告だけでなく、かなり過激な反原発運動グループとして知られるECRR(ヨーロッパ放射線リスク委員会)が採用する基準値でも計算できるのが特徴。

 ECRRは内部被曝は同じ線量の外部被曝より600倍危険などと主張しているが、今回のカルパッチョの計算ではICRP基準で出した先の数値の約5倍と比較的おとなしいもので、ここまで書いた内容を修正するには及ばない結果だった。

 また、以上に関連して、自然の放射能は無害だが人工の放射能は有害といった論や、低線量被曝の方が危ないといった論があることは承知しているし、その可能性を全否定もしないが、いずれもこれまでコジローが調べた範囲では科学的検証に耐えるだけの論拠は見つからなかったことから、先の計算では考慮しなかったことを付言しておく。

 ん~、それにしてもだけど、比較的おとなしいβ線やγ線を出す人工のCsより、強烈なα線を出す自然のポロニウムの方が安全って、どうしても思えないけどなあ・・・  ま、それはさておき、こうした論に加えて、ある種の微生物やサプリメントや特別な食べ物が放射能を消すといったオカルトまがいの有害な珍説についても、いずれ機会があったら書こうと思う。

 ともあれ、日本ではこれから長期間、こんなサイトも利用して身の回りの放射能とそのリスクを考えてゆくしかないのだが、どんな理屈どんな計算でそんな数値がでるのかを理解しないと、科学リテラシーに裏付けられた放射能との正しいつきあい方はできないと考えて、あえてややこしい計算につきあっていただいた。でもまあ、理屈さえ理解すれば、あとは携帯に付属の電卓でも十分可能なかけ算わり算なので、データのソースもすべて開示していることだし、ぜひ追試で検証してもらいたい。(ただし計算に際しては単位と桁数に注意!)

 さて、このように書いたからといって、放射能が安全などと主張するつもりはもちろんない。どんなに小さな被曝でもDNAが傷つくリスクは排除できないから、余計な被曝は限りなくゼロに近づけることが望ましい。しかし、地球上で暮らす限り元々一定程度の被曝は避けられないし、なんともイマイマしい話ではあるけれど、東電が垂れ流した放射能はもう世界中に拡散していて汚染を完全に免れることも難しい。とすれば、敵の姿を正しく掴んで賢く効果的に対応するしかない。

 そのためには、なんといっても最低限の科学的リテラシーが必要だ。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」ではないが、やみくもに恐れることは敵の正体を見誤らさせ、時間やコストや仕事や、そしてあるときには人間関係や善意まで含め、いずれも有限な資源を無駄遣いしたり喪失したりすることに通じる。より危険と思って対処する方が被害が少なくて済むというのは正論だがそれも程度問題であって、真の「予防原則」はリスク評価を正確におこなったうえでの、その時点で「可能な限り合理的に達成可能」な行動原則であり、こうした科学的リスク評価抜きの現実逃避を正当化する論拠にはならない。

 最後に、そうした科学的リテラシーを高める上で最適の資料を以下に紹介。まず一番オーソドックスというか、標準的にこの程度の知識は最低必要という内容を分かりやすく解説したのが学習院大学教授の田崎晴明さんがネットで読者と交流しながらまとめた『やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識 』。これは、元がホームページなので、今でも読めるようになっているのがありがたい。高校生程度の理解力があれば読めるだろう。まずイチオシだ。

 次いで、高校生程度はちょっと・・・(^_^;)、と思われる方には、立命館大学名誉教授の安斎郁郎さんによる『原発事故の理科・社会』を勧めたい。入門程度の常識がコンパクトにまとまっている。ただ、これだけでは例えば「マグロのカルパッチョの放射能」を計るには不十分なので、卒業したら引き続き田崎本にチャレンジして欲しい。

 最後に極めつけが池誠大阪大学教授による6時間講義。放射能と付き合うためには物理学の基礎的な素養が不可欠で、そうした知識はせいぜい1時間半程度の断片的な講演を聴いているだけでは補えない。この菊池さんの講義、時間は長いが、聴衆と問答しながらのお話なので退屈はしない。放射能との闘いというか、強いられた付き合いはこれから先も長い。敵を理解し敵を語るために、最低限の物理のイロハは、腰を据えて学ぶ覚悟が必要だと思う。

 以上で一応この件は終わりです。考え方や計算の間違いがあればぜひ指摘してください。それから反論も歓迎しますが、その場合は水掛け論にならないよう、単なる意見ではなく必ず科学的な論拠を添えてくださいますようお願いします。また、このようなブログを書くと、往々にして「御用ナントカ」とか「○○カルト」とかのレッテル張りがあるのですが、この類の書き込みは即刻消去します。書く方、消す方、お互い時間の無駄ですのでご遠慮ください。ま、消す方は読みもせずクリック一発ですので、たいした時間ではありませんが。 ではまた。


 

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最終更新日  2012年10月04日 10時44分50秒
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