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カテゴリ:裏長屋よもやま話,
出会い茶屋 「よっ、おなえちゃん、下忍池(シノバスノイケ)じゃ、女郎花(おみなえし)のちっちゃな黄色い花が男が恋しいと揺れてるよ、」 「そう、たしか女郎花の花言葉は はかない恋だったわね、、」 「おなえちゃん、知ってますね、”女郎花少しはなれて男郎花(オトコエシ) ”なんて歌もあるんだよ、一緒に見物に行かねえか? みたらし団子でも食って出会い茶屋で遊ぼうじゃないの、、」 「男郎花の伝吉さん、助兵衛心はお捨てになって凛々しく一人咲きなされ、」 上野東叡山は桜の名所で有名でございまして、麓には不忍池(しのばすのいけ)があります。夏には池を覆い尽くす勢いの蓮の花が咲き乱れて咲くのですが、池の周りは、篠、萱、薄が背丈ほども生い茂り、忍のには持ってこいの場所でございました。 秋にもなれば、女郎花(女郎花)も咲き乱れ、冬には鴨、鷺、川蝉、などの水鳥が池にたわむれて、四季を通じて、江戸庶民には人気のある場所でございます。 その下忍池に突き出た弁天島には中島をぐるっと取り巻くように、蓮の茶屋、池の茶屋などという出合茶屋が軒を並べていた。 出会い茶屋は男と女がなにする隠れ場所で、人目を忍ぶ男と女がすっと入れるよう目立たないように営業するのが商売のこつでございまして、下忍池の周りはそんな条件にぴったりで、出会い茶屋の窓からの景色も趣もあり、大いに繁盛していたのでございます。 ~茶屋は茶屋でも出会い茶屋~ ~不忍(シノバス)といえど 忍(シノブにいいよころ~ ~先へ来て めん鳥池に待っている~ ~白鳥の首ほど伸ばし女待ち~ どうも、女が先に来て男を待つのが江戸流でしょうか、 人妻の出会いは命がけ、それでもするのが浮気かな ~寝ないのは 銭にならぬと池の茶屋~ ~蓮の飯二人前で一分なり~ 出会い茶屋も商いでございますからね、 蓮見茶屋では蓮の飯が出るが、その値段が金一分(約千文)とは随分高いもんでございますね、大工の日当が500文、裏長屋の家賃が500文でございますよ、 無論、二人は飯を食うだけではないのですがね、、浮気は高い、、、 ~出会い茶屋 危うい首が二つくる~ こんな川柳もございますよ、、 女房の浮気を見つけたら二人とも殺してもよい、御定法にはではこうなっているそうで、、、 くわばらくわばら、出会い茶屋、、、 笑左衛門 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年05月02日 10時30分09秒
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