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江戸こぼれ話 笑左衛門残日録

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2024年05月15日
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​   ​ 塩話 1



  ​青菜に塩​​
 徳川家康は側室の阿茶の局に、
 ~この世で一番うまいものは何か?~と、尋ねると、
 ~それは塩でござりましょう、山海の料理も塩の味付け次第にございまする、
 また、一番まずいものも塩でございます、
 どんなにうまいものでも塩味が過ぎると食べられなくなります~
  なるほど、~うまいまずいは塩かげん~ということか、
 徳川の御政道にも塩加減が肝要というわけじゃな、
  徳川家康の江戸の町づくりに欠かせなかったのが水と塩であった。
 江戸には十州塩田と呼ばれた、瀬戸内海周辺の10カ国(播磨、備前、備中、備後、安芸、周防、長門、阿波、伊予、讃岐)の塩が塩廻船によって運ばれ、江戸日本橋北新堀町の秋田屋,長島屋,渡辺屋,松本屋の4軒の塩問屋が下り塩を一手に引き受けていた。
 だがそれだけでは人口の膨らむ江戸の塩は賄えず、
 徳川家康は戦国時代から塩業が盛んであった下総の行徳村の塩を江戸へ運搬するため、水路を整備した航路が小名木川で、別名塩の道とも呼ばれた堀であった。塩を運搬する船は行徳船ともよばれ、日々運航して塩を江戸へ運んだ。
  江戸では十州塩田など西国からの塩を扱う下り塩問屋と行徳塩田など関東の塩を扱う地廻り塩問屋や塩仲買が江戸幕府の公認を得て株仲間を組織し、塩の価格の安定に努めた。
 ~値段の安いもには塩を第一とすべきと、
 生きていくのに欠かせない、塩の値段に関して幕府は厳しい統制をしたのだった。
 俗に ~塩を舐めて金を溜める~と云われたことでも、
 塩が安価だったのを証することができるのではないだろうか。
 その重くて安価な塩を江戸庶民に売り歩く者も一苦労であった。
  ~足腰が達者で家業の資銭(もとで)のない者は、
 世渡る道も随分ある中に、塩売りなどの仕事に就いた。
 その商う籠、桶、桝、天秤に至るまで、
 塩問屋から貸し与えられ、塩の売り上がり銭と、残った塩と清算して、その日の得た利益を貰って糊口をしのぐものとする。~
 せいぜい、日銭は40文がいいところで、大工の十分の一であった。
 塩の棒手振りの商いは重い荷なのに老人が多かっあという。
 塩籠と桶を天秤に掛けて、荷うのがあり
かぶせ蓋、堅長桶(たてながおけ)を二つで商う棒手振りもいたという。
~えっ~塩ぇ塩~と呼び歩く~
 その売り声が江戸の町で聞かれない日はなったという。
絵本風俗往、来蘆の葉散人参考より、
 笑左衛門脚色





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最終更新日  2024年05月15日 10時30分09秒
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