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カテゴリ:読書感想文
嫌韓流だけでなく、こんなのも描いてたんだな。 しかし、車輪の描く漫画の世界は、自身の他の作品のパラレル世界なんだなと感心してしまう。 出版社が同じであればその世界観は近接しており、それも時間軸は常に進んでいる。 辰巳出版とかあるのだが、何時ものメンバーが遠くに居たりする。
嫌韓流のメンバーが大学を卒業していて、社会人になっている。 嫌韓流4や嫌中国流とかは既に主人公達の活動していたサークルは解散状態になっていた。 げんしけんやSMLGみたいだなあ。
ちょっと何時もの様に話は逸れるが、大した目的も無く唯集って居た様なグループは直ぐにでも崩れてしまう。 目的が有ってもそれを成し遂げたら存在意義をなくすものだ。
逆に組織そのものの存続のみに意義を見出そうとすると歪なものになる。 果てしなき目的を大量生産して行き、手を出し尽くして終いにはその目的にすら届かなくなり萎え凋んで行く。
組織は所詮人ではないのだから、脆弱だと言う事を良く理解しているなと思った。
さて、本題。
表紙の絵が総てを物語っていると言って良い。 中身はその演繹。
昔の車輪ならネット情報のみで事済ませていたが、今回はデータ量が凄い。 自身も、当初は格差社会に就いて調べる積もりだったが、調べて行く内に老人への保護が抑もの原因に辿り着いたのだと。
この本が出てから、讀賣の朝刊一面だったがこの本の事がほんの少しだけど、ふりかけ程度に紹介されていた。 厖大になる医療介護関連の費用が財政を圧迫して若者や将来世代に大いなる禍根を残す結果になる。 これは車輪の主張なのだが、その後の讀賣の記事では自説を開陳させる為のおかずにしかならなかった。 本当に、生贄。
相変わらず、嵩む医療介護費用のケツ持ちを誰がやるのかと言う事は御座なりにされた儘、老後の暮らしに安心を得るにはそうした出費は欠かせないとしているのである。 剩え、消費税を上げろと言う自説を殊更開陳させるに至る。
必ずと言っていい程、物品に掛かる税金上げれば事が済む様な事を恥ずかしげも無く言う。
消費税上げれば、財政は恢復するのか。 必要経費に掛ければ、財政は恢復する等と言う妄想に相変わらず取り憑かれている。 讀賣は政府の犬だ。 政府と言うよりも、財務省の犬である。 表向きには、民主党怪しからん的なスタンスではいるが、根っ子で繋がっている。
先ず第一に、消費が現在も続いて冷え込んでいるのにまともな財源を確保出来るのか。 昔あった物品税(贅沢税)はどうなった? 結局これはお大尽におべっか使ったからこそ庶民を圧迫させる消費税に切り替えたんだろうが。
それに消費税を払うのは消費者ではなく、企業である。 立て替えと言う詭弁を弄しているが、回収に応じて政府が掛けているのだ。 只でさえ売上の5%分を払わねばならんのだ。 プラマイ零の赤字に近い企業がどうやって雇ってる従業員の給料を支払うんだ?
何度でも言うが、只でさえ消費が冷え込んでいるのにどうやって売上を恢復し、従業員を雇い、税金を払うのだ? 讀賣は平気で10%位上げろと言う。 だから強制的に税金を徴収しても、売上の残り滓でどの様に従業員の給料を支払わねばならんのだ? 厚生年金も払ってんだぞ? 無い袖は振れんじゃないか。 共産党は相変わらず企業悪玉史観ではいるが、消費税廃止を訴えているのだからなんとまあ頭破七分な思考回路してるんだろうなと笑えてしまうんだが。
金回りの極限的に少ない世間で菜種油を絞るが如く財政確保の議論が行われているのだ。 老人関連に係る財政支出は予算の半分だと言う! そういや、国債は実体の税収の倍なんだが、そればら撒いても碌に回収出来なくて、寧ろ国債を増やし続けているのだ。 年金も、保険も、ばら撒き続けているのに、帰って来ない。
どう考えたって、くすねてるんじゃないか。 脱税だよ。 貰っているのに更にごねているんだよ。金持ち老人達は。 副島隆彦が、老人達に自身の財産を貧しい暮らしを強いられてる若者に恵んでやりなさいと言っていた。 グローバリズムとか、陰謀論とか、そういうことではなく、副島は根本的な事を理解しているのだ。 結局老人達が金を墓場まで持って来ようとしているから、金回りが悪くなって不景気デフレになっているんじゃないか。 お金をカルピスの様に薄めてる感じだ。 貯め込んでしまった金は流通してないのと同じ。 回収出来る筈の金が戻って来ないのだ。 だから国はカルピスの如く薄めるやり方で国債を刷り続ける。 金持ちが、国のサービスをタダ乗りしてるんじゃないか。 脱税だ。これこそ問題にしろよ。 つまり、経済的弱者を圧迫させているんだと。
此の儘だと、円の価値は殆ど水の味しかしないカルピスの様に、無価値になるぞ。 借金が嵩むと言うより、こっちの方じゃないのか?
車輪の問題提議は大きい。 相変わらず、マスゴミは聢しているが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.05.10 05:36:39
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